えーっまじで!? サニーデイ・サービス再結成!!

 TSUTAYAからのメルマガに仰天してしまいましたよ!  http://lx03.www.tsutaya.co.jp/tol/news/index.pl?c=entertain&c2=music&artid=5890  しかも一日かぎりじゃなく、継続するなんて!!  ……とはいうものの、陣痛室で聴こうと思ってサニーデイの曲を目いっぱいポータブルプレイヤーに詰め込んだくせに、結局しんどすぎてプレイヤーの存在は忘却のかなたへ……だった私には、サニーデイのファンを名乗る資格もないかもしれない  いやーでもうれしいよ。  本当に平易な言葉とメロディーで、だれにでも歌えて、それでいて深い。  そんな歌が最近減ってきていると感じる向きには、今こそサニーデイ聴いてほしいなあ。  私もうちの子には、サニーデイの分かる日本人に成長してほしいと願っている。  BEST FLOWER -B SIDE COLLECTION-
BEST FLOWER -B SIDE COLLECTION-
posted by つむ at 17:08

サニーデイ・サービス「MUGEN」

 そろそろ春っぽくなって来た、今くらいの季節にピッタリの、ほわーんとした作品集である。  ♪真夏の庭~♪というフレーズはあるもののどうしても春らしい感じの「恋はいつも」、ポカポカした春の海辺をドライブするような「江ノ島」、サニーデイにしてはグルーヴィーな「真夜中のころ ふたりの恋」など、ほんわかと幸せな楽曲が並ぶ。  曽我部のヴォーカルの色気がぐんと増して、メロディーもいつも以上に口ずさみやすい。  「24時」の混とんを経て、ここまで穏やかな境地になったかと驚かされる。    そういえば、日頃私の聴く音楽に常に批判的な私の母が、唯一認めてくれたのがサニーデイである。  このアルバムのリリース時、NHK-FM「ミュージック・スクエア」にサニーデイが出演した時、たまたま耳にした母が「この人らええなあ」「今でもこんな人らおるねんなあ」と感心したのである。  その時オンエアされたのは「夢見るようなくちびるに」「サイン・オン」あたりだったと記憶しているが、母くらいの年代の人でも了解可能なシンプルなリズム、聞き取りやすい歌詞、やわらかいサウンドが、うるさくて聞き取れない音楽に辟易していた母の心をとらえたのだろう。  昨年の紅白歌合戦で、あみんが「待つわ」を歌うのを見ながら母は言った。  「こういう曲、今でも作ろうと思ったら作れるはずやのに」  老若男女、誰でも理解可能で口ずさめる、純粋に「うた」という感じの曲が減り、歌詞も何を言いたいのかわからない、リズムも複雑、サウンドはうるさい、歌はうまくても心に響かない、そんな歌手が増えてきたと言いたいらしい。  はたしてサニーデイや、かつての歌謡曲のような曲が、これから復活することはあるのだろうか? MUGEN
MUGEN
posted by つむ at 14:22

サニーデイ・サービス「24時」

 シングル曲「さよなら!街の恋人たち」で勢いよく幕を開けるアルバム。   このままでサニーデイらしく突っ走るのかと思いきや、このアルバムはかなり混とんとしていて、ファンや評論家の間でも賛否分かれる作品である。  鈴木慶一とムーンライダーズ「スカンピン」を思わせる「果実」をはじめとして、あまりにもあからさまに70年代日本のフォークやロックに影響を受けた結果が出すぎているという批判も読んだことがある。  (余談だけれども、ムーンライダーズ30周年記念イベントで「スカンピン」を熱唱した曽我部には感動した。楽曲への愛があふれまくっていた)    私などは不勉強なリスナーなので「そうなのか…」と思うだけであって、いつも通り新鮮なサニーデイのサウンドだと感じつつ聴いたのだが。  「月光荘」「シルバー・スター」「経験」など、確かに50代くらいの人々が肩を組みながら歌ってても違和感なさそうな、なつかしさを感じるメロディー。  パクリでも何でもなく、これが当時の20代の若者から出てきたということにおもしろさがあるのだ。  普遍的な、ただただ歌いやすく美しいだけのメロディー。    しかしこの頃の曽我部は「ミュージック・マガジン」のインタビューによると、かなり苦悩していたらしい。  今まで通りアルバムを定期的に出してライブをやって…みたいな気持ちに全然なれなくて、病院には行かないまでもノイローゼ気味だったと。  メンバーとのコミュニケーションがだんだんうまくいかなくなってきた時期でもあったようだ。  「ぼくは死ぬのさ」におけるやけっぱちのようなヴォーカルと演奏を聴く限りはそういう状況も推しはかれる。  しかしなんといってもラスト「24時のブルース」の美しさに持って行かれる。  最高傑作と言えるかどうかはわからないけれど、必聴であることはまちがいない。 24時
24時
posted by つむ at 14:07

サニーデイ・サービス「サニーデイ・サービス」

 このアルバムがリリースされた頃に「ロッキン・オン・ジャパン」で曽我部恵一のインタビューが掲載され、そのインタビューの最後にひとこと、彼が言った言葉が気にかかった。  「やっぱり僕は人間的に弱いなと。幼い」  なんでこの人は、こんなに素晴らしい曲をたくさん作るのに、そして時には自信満々な発言もするのに、こんなに弱気なんだろうと訝しく思ったものだ。  そんな発言とはほど遠く、このアルバムは本当に素晴らしい。  完成度ということでいえば本作が一番かなという気がする(完全に私見だけど)。  メロディーの美しさ、音のまろやかさ、豊潤さという意味において、ビートルズでいえば「ラバー・ソウル」に相当する作品なんじゃないかと思う。  夜の街角からそっと声をかけられるような「Baby Blue」、冬の朝のピリッと引き締まった空気を思わせる「朝」(私は今でも、冬の朝となるとこの曲が頭に浮かんでしまう)、ポップな名曲「虹の午後に」などなど、一番安心して聴ける、一番普通に部屋で流していても違和感のない作品である。  曽我部も「ミュージック・マガジン」誌のインタビューで、このアルバムくらいまではメンバー間も一番仲良くて楽しくてコミュニケーションが取れていた、と発言している。  バンドの充実したさまが最もよく表れているのが本作であることは確かかもしれない。 サニーデイ・サービス
サニーデイ・サービス
posted by つむ at 16:28

サニーデイ・サービス「愛と笑いの夜」

 「東京」に引き続き、自信に満ちあふれる若き日のサニーデイ・サービス(特に曽我部)の3枚目のアルバム。  なのに、なぜか暗い。  一曲目からして「忘れてしまおう」というタイトル。  続き、幸せな状況をうたっているはずなのになぜか絶望感も漂うシングル曲「白い恋人」、訥々とした「JET」などなど、アルバムのタイトルとは裏腹に、なんだかとても大きなものを失ってしまった青年が、その顛末をかみしめつつ振り返っているような曲ばかりが続くのだ。  このアルバムの頃だったと思うけれど、「ロッキン・オン・ジャパン」誌上で「自分は小沢健二みたいにはなれない。楽しいことがあってもすぐ暗いことを考えてしまう」と語っていた曽我部。  私には意外だった。   相変わらず「FMステーション」誌では「スピッツいいと思いますけど、この曲(「雨の土曜日」)もいいと思いますよ」なんて自信たっぷりに話していただけに、毎日楽しくて、いい曲があふれ出て、しかたないのかと思っていた。  でも「雨の土曜日」のようなポップな名曲も、「サマー・ソルジャー」のような狂おしいバラードも、今でもその輝きが色あせない。  今でも私にとっては、夏といえば、「サマー・ソルジャー」である。  サニーデイ史上最も暗い、いや、暗いというよりは静謐なアルバムである。  愛と笑いの夜
愛と笑いの夜
posted by つむ at 15:27

サニーデイ・サービス「東京」

 この頃のサニーデイ・サービス(というか曽我部)は、とにかく自信にあふれていた。  自信満々で、自分たちが一番すごい、他のバンドはダメだね的な発言が、なんとも気に障るバンドだったw  そんなにいうなら買って聴いてみてやろうじゃないか、と思って(まんまとはめられたような気もするけど)買ったのが本作。  新しかった。  良いとか素晴らしいとかいうより、普遍的なようでいて新しいサウンドがそこにあった。  隅田川を流れる花びらのような(見たことないけど)メロディが美しい「東京」に始まり、今でもサニーデイというとついつい口ずさんでしまうシングル曲「恋におちたら」、問答無用の永遠の青春ソング「青春狂走曲」(「日本青年年」か何かのキャンペーンソングだったような記憶が)、ストリングスとアコースティックギターでこれ以上ない美しい世界が…「あじさい」、躍動感あふれる「真赤な太陽」などなど、今でも名曲いっぱいで、しかも初々しいなあと思う。  「スピッツなんか目じゃないね」みたいなことをどこかで言ってたと噂で聞いて、当時熱狂的なスピッツファンだった私はかなり曽我部に対して反感をもったんだけど、草野マサムネ氏のラジオにゲストで現れた曽我部はものすごく腰が低くて拍子抜けした。  そしてそこでオンエアされた「あじさい」にノックアウトされたのだった。  はっぴいえんどの焼き直しみたいなこともよく言われるようになったわけだけれど、ちがうとおもう。  そりゃ、はっぴいえんど世代の人たちに言わせると似てるのかもしれないけれど、ここに描かれているのはあくまで1996年にも1970年にも普遍的に存在していた、ある種の日本の若者の姿だ。  はっぴいえんどなんて知らなくて、本作を聴いて初めて「こういうサウンドもありなんだ!」と衝撃を受けた若者が圧倒的だったわけで、だからといって別にはっぴいえんどやはちみつぱいも聞いてみようかなんて当時のファンの大半は思わなかっただろう。  曽我部ステキ、晴茂くんかわいい、田中くん男前、って感じのファンが多かったんじゃないか。  それならそれでいいじゃないか、と思う。  今でも春になると無性に聴きたくなるアルバムである。 東京
東京
posted by つむ at 12:46

サニーデイ・サービス「若者たち」

 「ミュージック・マガジン」誌のレビューじゃないけれど、演奏も曽我部恵一のヴォーカルも、確かに「青臭い?」サニーデイのファーストアルバム。  いや、青臭いというより荒削り。  気持ちだけが突っ走ってる感じ。  それでも「街へ出ようよ」「いつもだれかに」「素敵じゃないか」などでは早くも親しみやすいメロディーを聴くことができる。  デビューしたばかりの頃「GB」誌でやたら生意気なことばかり言っていて「こいつ何者?」と気になったのが、サニーデイ、そして曽我部との出会いだった。  その時「今、ファーストアルバムの制作中なんです。仮タイトルは「同棲時代」(笑)」といっていたのが、本作である。  確かに70年代のはっぴいえんどやはちみつぱいなどを想起する人もいるのかもしれないが、私の印象では本作はあくまで、1970年にも1995年にも同じように存在していた、ある種の若者の姿。    そう、あくまで「ある種の」であって、間違っても「そうそう、1995年の若者たちって、みんなこんなんだったわよねえ」などとおばちゃんのようなことを口走ってはならない。  1995年当時大学生だった私に言わせてもらうと、サニーデイなんて聴いてたのはほんの一握りであって、大多数の「若者たち」は小室ファミリーやミスチル、スピッツ、ジュディマリといった感じだったのだから。  私だってスピッツに夢中だったし…。  ジャケットのさえない猫背の若者。こんな子は今だって普遍的に存在する。  「自分のことかな…」と心当たりのある人はとりあえず街に出てみよう。  その前に本作を聴こう。 若者たち
若者たち
posted by つむ at 10:58

サニーデイ・サービス「Best Sky」

 「青春狂走曲」「NOW」「サマー・ソルジャー」などのシングル曲に加え、「baby blue」「あじさい」などアルバム中の名曲も収録した、サニーデイのベストアルバム。  1曲目「青春狂走曲」からいきなりサニーデイの世界に引き込まれる。  1995年当時、サニーデイ(というか曽我部)のことはどちらかというと「生意気な若者」という風にしか見られなかった自分自身の気持ちまでがフラッシュバックするのだ(自分なんて彼より3つも年下の若造だったくせに)。  リリース順に並んでいるわけではないのでわかりにくいが、デビューの頃のまだちょっとイモっぽかった曽我部のヴォーカルが、「夜のメロディ」あたりになると実に色気と華にあふれてくるのがよくわかる。  いくつになっても「恋におちたら」を聞くと、不器用で孤独で夢だけはいっぱいあった大学3年生のころを思い出してしまう。  そしてなんだか怖いような偶然なんだけど、アルバム「愛と笑いの夜」で私が一番好きな「雨の土曜日」、アルバム「サニーデイ・サービス」の中で一番好きな「虹の午後に」、そしてアルバム「東京で一番好きな「あじさい」が続けて収録されているのだ!  なんか私のためだけのベスト盤なんじゃないかとうれしくなっちゃった。  サニーデイに夢中だった20代前半の頃と、今とでひとつ変わったことといえば、「恋はいつも」「雨の土曜日」で泣いてしまうようになったこと。  ♪きみがどこにいるのか 考えなくてすむように♪ なんてフレーズを聞くと、会いたくてなかなか会えなくなってしまったいろんな人のことを思い出すのだ。  サニーデイを好きだった人、知らなかった人、とにかく老若男女問わず「1995年、自分は青春していた」と思っているすべての人に聴いてほしい一枚だ。 Best Sky
Best Sky
posted by つむ at 16:47

ミュージックマガジン2月号 特集は「曽我部恵一とサニーデイ・サービス」

 サニーデイ・サービス。  「GB」誌におそらく初めて載った時の短いインタビューを読んだ時から、私の中で彼ら(というか曽我部)に対する反感はしばらく続いていた。  「今の曲は『そんなメッセージ伝えてくれるな』って感じのメッセージばかりだ」「僕らが一番すごい」「こんないい曲書ける奴どこにもいない」「スピッツなんか目じゃないね」みたいな発言が目立っていた頃だ(スピッツファンだった私はかなりカチンときた)。  いったいどんな不遜な奴なんだろうと思ってたら、そのスピッツのマサムネさんのラジオ番組にゲストで登場した曽我部は驚くほど腰が低く、むしろ「すいませんすいません」キャラだった。マサムネさんもどちらかというとすいませんキャラなのでその日の放送はなんだか聞いてて微笑ましかった。そしてそこでかかったサニーデイの「あじさい」があまりにも素晴らしく、衝撃のあまり速攻アルバム「東京」を買いに走ってしまった私なのだった。  時がたつにつれて、デビュー当時のビッグマウスは影を潜め始め、むしろ「自分は小沢健二みたいにはなれないし、楽しいことがあっても翌日にはすぐ暗いことを考えてしまう」というような弱気な発言が目立つようになる。そしてアルバム「MUGEN」の頃の「ロッキンオンジャパン」のインタビューでは徐々に綻びを見せ始めたバンドの内情を苦しげに語り、ついに解散となる。  「ミュージックマガジン」2月号でもその辺りのことは少しだけ語っている。4枚目のアルバムまではメンバーのコミュニケーションもよくて楽しかったこと。バンドをいい状態で続けていくことの難しさ。しかしやはりそれ以上に、現在ソロアーティストになり、レーベルオーナーになり自分の店も作り父親になり、といった、内省的だった一人の青年が闘う男になった、そんな逞しさを感じることができるインタビューである。  もうすぐサニーデイを聴くにはちょうどいい季節(いや、いつ聴いても素晴らしいんだけど、とりわけ春先に聴きたいと個人的に思うわけで)。本誌を片手にミルクティーをもう片手に、「若者たち」から聴き直してみようかな。 MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2007年 02月号 [雑誌]
posted by つむ at 20:10