私と音楽―CDウォークマン編―

大学は外国語大学だったので、必然的に「洋楽が好きで英語が好きになった」「洋画が好きで英語が好きになった」というような学生が周りにいっぱいいて、私も洋画をいろいろ見てみたり、友人が貸してくれたクイーンのアルバムを聴いてみたりしたけれど………  ごめんなさい。  今の今に至るまで、なぜか洋楽が好きになれないのである。  原因を自分なりにいろいろ考えてみたりもした。  「歌が上手すぎて隙がないから」「演奏が上手すぎて隙がないから」「本当は英語より国語の方が好きだから」「ぶっちゃけ何を言ってるかわからないから」「訳詞が気取っていて好きになれないから」etcetc………  今でもはっきりした理由は分からない。  高校時代の私を知ってる人は「え? つむさんってビートルズのファンじゃなかったっけ?」と言うかもしれないが、あれは世を忍ぶ仮の姿。  確かにビートルズのアルバムはよく聴いていたが、そこから発展して洋楽をより幅広く聴くという展開にはならなかった。もっと洋楽をよく聴いていれば、英語の成績ももっと上がっていたかもしれないが……。  まあそれはさておき、キャンパスに洋楽が溢れる中、私は当時流行っていた渋谷系を中心に相変わらず日本のロックを聴いていた。  高校時代から好きだった「詩人の血」、レピッシュ、コーネリアス、小沢健二、サニーデイサービス、スピッツ、カーネーション……。  中でも大学時代最大のトピックといえば、現在に至るまで愛し続けているバンド、カーネーションに出会ったことであろう。  「カーネーションっていうバンドが好きで」と言うと、よく「ああ、スウェーデンの」とよく返されたものだ(それはカーディガンズや!)。  カーネーションがどんなバンドなのかは、ブログにも散々書いているので参照していただくとして、生まれて初めて自分のお金で、自分でチケットを買って行ったライブが、カーネーションの心斎橋クラブクアトロ(1996年10月)だったのである。  就職活動へはウォークマンでカーネーションを聴きながら出かけた。  就職して大阪で一人暮らしを始めてすぐ、ファンクラブに入会した。  絶望と失意にまみれて故郷に帰ってきた時も、地元で細々と働き始めた時も、結婚して再び実家を離れてからも、母親になってからも、再就職した現在も、常にカーネーションの骨太で滋養あふれるバンドサウンドが手元にあった。  そこからいわゆるメトロトロン人脈を聴くようになり、だいたい現在の私を形づくる音楽が出そろったわけである。  リモコン無しのウォークマンは10年くらい使用した頃に突然うんともすんとも言わなくなり、リモコン付きウォークマンに買い替えた。    ちょうどその頃、兄からCDウォークマン(ソニーのディスクマン)を譲り受け、眠れない夜にボサノヴァを聴いたりした。  結婚して夫が持ってきたミニコンポは、子どもが小さい頃は童謡のCDをかけるのに大活躍した。  そして現在は、ビクターのALNEOという(今は無き)DAPに、PCから音楽を取り込んで聴くという状態になっている。  このALNEOという機種、音は素晴らしく良いしFMラジオも聴けるし、とにかく最高のDAPだと当時は思っていたけれど、なぜか電源が勝手に切れてしまうなどのトラブルが多く、修理に出したりもした。  それでも乾電池で聴けるという便利さは捨てがたく、乾電池のふたが壊れてしまった今も変わらず使い続けている。  今ではスマートフォンで音楽を聴く人が圧倒的多数になり、DAPといえばiPodとウォークマンの2強に絞られてきてしまったが、ビクターさんにももう一度奮起してもらいたいものである。    つらつらと思い返してみて、現在に比べて若い頃はなんと熱心に音楽を聴いていたことだろうと痛感する。  今なんて、CDも一年に一枚買うか買わないか(毎年5万円分もCDを買っていた頃もあるというのに…)。  好きなアーティストの新譜を買っても、聴かずに積読ならぬ積聴してることも増えた。  DAPを聴いていても、他のことをぼんやり考えてしまい、純粋に音楽に集中する集中力が衰えてきた。  配信もいまだに買ったことがないし、ウォークマンに入っている音楽をBluetoothでコンポに飛ばせるんですか、今って? なんかそのあたりも全然ついていけてない。  あんなに音楽がすべてで、服もコスメも買わずにCDばっかり買っていた時期もあるのに、今は目先の現実的な事象にあたふたしているうちにばたばたと日々が、そして年月が過ぎて行ってしまっている。  それが大人になるということなのか。  時間が許せば、のんびりCDショップに出かけてみたいんだけど……。  大学4年から就職にかけての私を支えてくれた超名盤。  EDO RIVER(Deluxe Edition) - カーネーション
EDO RIVER(Deluxe Edition) - カーネーション
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私と音楽―カセットウォークマン編―

父というのはかなり慎重な人で、家電を買うとなるとあらゆるメーカーのパンフレットを入手し、何度も店に足を運んで決めるタイプの人であった。   安かったからとか見た目がきれいだからというだけの理由でポンと買ってしまって後悔するというタイプの人ではない。   そんなわけで我が家にやってきた初めてのシステムコンポは、ONKYO Radianという機種のものであった。南野陽子がイメージキャラクターだったのだ、一応。  これ、ものすごく音も良くて、機能も充実していて、家族みんなが飽きてしまってからも私だけはかなり長いこと愛用していた。  さすがに30年近く経った今となっては、CDのOPENボタンを押しても開かなくなってしまったけれど…。  高校1年の時、貯めたお年玉をはたいて、初めてのウォークマンを(もちろんカセットのですよ)購入した。  ケチってリモコン付きのを買わなかったのでのちのちまで不便を感じることにはなるんだけれど、やはりどこでも好きな音楽を聴けるというのはうれしかった。  大学に入り一人暮らしを始めた兄は、SANSUIだったかな、これまたちょいマニアックなメーカーのステレオを買っていたので、余ったDENONのCDデッキを私に譲ってくれた。  そこにウォークマン用のSONYのちっちゃなスピーカーを買ってつなげ、勉強机にちょこんと置いた。   これで自分の部屋でもCDを聴けるようになったのだった。  そうはいっても、母校であるO高校は相当キビシくて。  宿題がごまんとあって、小テストも毎日のように。  クラブ活動も熱心で、帰宅すればもうへとへと。  音楽聴いてる暇なんてなかったはずなんだけれど、高校1年当時の私はかなり荒れていたので、宿題もそこそこにリビングのシステムコンポにかじりついて「たま」とかレピッシュとかのCDをカセットにダビングして聴いて、夜遅く就寝という毎日だったのだ。  志望校に入学してはみたものの、成績は振るわず、入ったクラブにも居場所はない。  クラスには友人が一人もできない。  気持ちが不安定で、本当にいつグレてもおかしくない状態だったのだ。  いまだにあの頃のことを思い出すと……といってもあまりに辛かったのでほとんどの記憶を意識的に消してしまっているのだけれど、暗い気持ちになる。本当に音楽だけが心のよりどころだったのだ。  中島みゆき「親愛なる者へ」というとてつもなく重いアルバムを買って、弾けもしないフォークギターで弾き語りの真似ごとをしてみたりしたのもこの頃である。  その後、合わないクラブを辞めて別のクラブに入部し、仲間たちにも恵まれてやっと明るい青春時代が到来するんだけれど、相変わらず成績はかなりヤバく(極端なのである。英語と国語と音楽は学年ベスト10以内、それ以外はワースト10以内というような)、その他の問題もあって、やはり音楽は手放せなかった。  「そ×××事」「愛××つ」「ど××××も」「ほ××××いよ」「君××××けで」とかが流行っていた時代なんだけれど、かなりねじ曲がっていた私はこういうのにはまるで共感できなかった。  いまだに「頑張れソング」的なものを、子供とかに聴かせる分にはいいけれど、自分の手元に置いとこうとは思わない。  だから、たとえば東日本大震災の直後、「あなたが選ぶ今聴きたい、聴いてほしい元気が出る歌」みたいな番組がけっこうあったけれど、自分の中にそういった曲のストックが全然ないのに改めて気づいて愕然となったのだった。  当時ずっと聴いてたたまのセカンドアルバム「ひるね」。馥郁とした名曲ぞろい。  ひるね(紙ジャケット仕様) [BRIDGE-201] - たま
ひるね(紙ジャケット仕様) [BRIDGE-201] - たま
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私と音楽―カセット編―

 はじめて自分専用の音楽機器を買ってもらったのは小学5年生の冬、「SANYO おしゃれなテレコ WU4」というラジカセだった。  ダビング、それも高速ダビングができるのが画期的だったラジカセ、CMもよく流れていたので覚えている人も多いだろう。  真っ赤な色もうれしくて、表面を拭くなんとかポリッシュというのを買ってせっせと磨いていたし、ヘッド部分も綿棒と専用の薬できれいにクリーニングしていた。  ヘッド部分に磁器が溜まって音質が悪くなるのを防ぐ、カセット型の機械(当時で4千円くらいした)も頑張って買って、定期的に消磁(しょうじ)(この言葉を知ってる人は……?)していた。  現在ズボラ主婦の私からは考えられないくらい、当時はきちんとメンテナンスしていたのだ。  ラジオ(おもにFM)もよく聴いてはエアチェック(←もはや死語か?)していたものだ。  再生と録音ボタンを同時に押すと生じる「ボンッ」という音が録音されないようにするべく、あらかじめ一時停止ボタンを押しておいたうえで再生・録音ボタンを押し、好きな曲がアナウンスされるとすかさず一時停止ボタンを解除する、そうすると「ボンッ」音は入らずにすむ、というテクも試行錯誤の上身につけたものだ(この話を夫にすると「そうやったんや! 僕、一時停止ボタンって何のためにあるんやろうと思ってた」とのたまった)。    そうそう、おそらく30代以下の人々は知らないだろうけれど、当時はアルバムがリリースされると、LPレコードだけじゃなくカセット版も発売されていたのです。  LPレコードはやっぱりどうしても大きくて扱いづらい。  傷も付くし、最悪割れちゃったりするともう聴けなくなる。  裏返すのも面倒だ。  というわけで、私もチェッカーズの4枚目のアルバム以降はカセット派になってしまった。もちろん買うとすぐに空のカセットにコピーしてそっちを聴いていた。  父も北欧フォークから菅原洋一までフォローする音楽好きだったのだが、このころになるとやはりカセット派になり、ユーミンとか中島みゆきとかのカセットを買ってきては車内でかけたりしていた。    そんなこんなで私とカセットテープ、そしてラジカセの蜜月はかなり長く続いたのだが、時代はすっかりCDにチェンジしていた。  兄の高校入学祝に父がDENONのCDデッキを買い(スピーカーもついてなくて、聴くためにはヘッドホンがないといけない)、兄も中森明菜とかTMネットワークとか続々CDを購入していき、私も聴かせてもらったりするようになった。  中でもTMはかなり好きで、当時の私の小遣いではちょっと厳しい価格だった「GB」とか、まだ買える部類だった「PATIPATI」(どちらもCBSソニー出版。のちのソニーマガジンズ)などの音楽雑誌を、TM目当てに買うようになったのが中学1年生の頃。  バンドブームを牽引していくことになるユニコーン、レピッシュ、バクチク、ブルーハーツといったバンドたちが顔を出し始めた頃だ。  中学時代というのはどなたもそうかもしれないけれど本当にハードで、学校、部活、塾、友達づきあい、家庭と、いろいろ悩み深い日々だったのだけれど、夢中になれる音楽が私を救ってくれたのだと思っている(それは現在に至るまで)。     生家を取り壊して現在の実家が建てられたのが中学1年の11月。 その後少しずつ家電を新調し、ついに我が家の音楽状況にも革命的変化が……。  CDをメインとしたコンポを父が買ったのである(続きは次回)。  ちなみに兄が買ったCDで私もよく聴いてたのはこれ。 Gift for Fanks(DVD付) - TM NETWORK
Gift for Fanks(DVD付) - TM NETWORK
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私と音楽―レコード編―

 もし日本の電力が30%カットされると、1980年くらいの水準に戻ることになるのだとどこかで聞いた。  つまりパソコンなし、コンビニもそんなになし、ビデオなし、音楽聴くならごっついステレオまたはダビングできないラジカセ、頑張ってもウォークマンどまり……。 だった頃の電力しかないということ。  私が音楽を聴き始めたのはまさにそんな頃、家には父親のものごっついステレオ(ラジオとレコードしか聴けない)が堂々と鎮座ましましていた。  1983年の夏、10歳年上の従兄がくれたボロいラジカセと、当時のアイドル(堀ちえみとか中森明菜とか)が入ったカセットを、兄と二人で何度も聴いていた。  1984年になり、チェッカーズが大ブレイク。 小学4年生だった私もとりこになり、ファーストアルバム「絶対チェッカーズ」がほしくて仕方なかったものの、2,800円ということは、当時の私のお小遣いからすると、7か月間何も買わずに貯め続けなければならない。 それでも一生懸命貯金する私を不憫に思ったのか、父が誕生日に買ってくれたのだった。  その後もぼちぼちとアルバムや12インチシングル(これがどういうものかわかる人は歳がばれる)やらを買ってはカセットにダビングしたりしていた。 父がカセットだけしか聴けないデッキを購入し、ステレオに接続していたのだ。  父の教えとして「レコードは割れる前にちゃんとカセットにコピーしとけ」というのがあり、しかし小学生の私にはTDK-ARとかADとかそういう「音楽向け」のカセットを買うお金はなく、「音楽にはやや不向き」と書いてあるTDK-DSというカセットを仕方なく買い、確かに音は良くなかったかもしれないが、宝物のように大事に聴いていた覚えがある。  もちろん、そのごつくてオンボロのステレオで必死にラジオ大阪を入れて、「あぶない!チェッカーズ」という番組を毎週楽しみに聴いていたりもした。  そのうち、当時サンテレビでやっていた(もともとは横浜のローカル番組だった)「ミュージックトマト」という番組をみるようになり、「世の中にはチェッカーズだけじゃなく、いろんなかっこいいアーティストがいるんだ!」と衝撃を受けたものだ。  米米クラブ、BOOWY、バービーボーイズ、ストリートスライダーズ、レベッカ、TMネットワーク、etcetc……今でこそ「おおっ!!」という感じの大御所ばかりだが、当時は海のものとも山のものとも…というような若手バンドだったのだ。  一緒に見ていた兄はそういうメジャーな人々にばかり注目していたが、私はなぜか、セールス的には大成功とはいかなかったかもしれないがイカシタ(←死語ごめん)アーティストについつい目が行ってしまっていた。  ポータブルロック、中川勝彦、早瀬優香子、PINK、くじら、パール兄弟、ZELDA、、、、、、  そういう嗜好が現在の私を形づくっているのは事実だと思う。  そんな感じで中学校に入り、CD時代、そしてバンドブーム時代へと突入する中、……さてこの続きはまた今度(読んでくれる人がいればの話だが)。 絶対チェッカーズ - チェッカーズ
絶対チェッカーズ - チェッカーズ
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「ムジカ・ピッコリーノ メロトロン号の仲間たち」

 うちの子が第1期からずっと見続けている大好きな子どもむけ音楽番組(Eテレ)、「ムジカピッコリーノ」の、第3期の音源を収録したアルバムが、ついに出ましたよ!  ……といっても、盛り上がっている母をよそに、肝心の子どもはちょっとテンション低め。  第3期からキャストががらりと一新し、正直、ちょっと番組としての面白さはダウンしたかな(ストーリーの起伏があまりない、全員のキャラが立っているわけではない、楽曲を紹介するイラストがなくなった、など)と思っていたんだけれど、まさか子どもまでもが「うーん、どっちでもいい。ママが聞きたければ買ったら?」などという反応を示すとは!   ま、それでも買ってみたら大喜びで聴いてますけど  私はといえば、このブログの読者(が何人ほどいるのか不明だけれど)の方はご存じのとおり、ムーンライダーズファンですので、リヒャルト船長こと鈴木慶一氏の歌声にギターにお芝居が存分に楽しめる第3期は毎週とても楽しみだった。  確かに、ドットーレこと浜野謙太氏がものすごいミュージシャンであり俳優さんであることは第1期・2期でわかりましたけど、やっぱり慶一氏の存在感も捨てがたい。  そんな慶一氏、アリーナちゃん、エリオット、ポンジョルノさん、ゴーシュにゴンドリー、そして毎回変わる凄腕ゲストミュージシャンの名演がたっぷり(あ、普通にローリー司令官を忘れてたごめん)楽しめるこのアルバム。  サントラ盤みたいなもので、インストもたくさん収録されていて、正直子どもにはちょっぴり退屈かな……?(大人が仕事や勉強に集中する時のBGMにはいいかも)と思わないでもないが、「I was born to love you」「I want you back」「ジュピター」等の名曲、名演の数々にウキウキ。 もちろんオリジナルナンバー「メロトロン号でパーティー」も入ってます。  このところ、子どもにどんな音楽を聞かせればいいのか迷っていた面もあるけれど、当面はこのアルバムでしのげそうである。
ムジカ・ピッコリーノ メロトロン号の仲間たち
日本コロムビア
2015-11-25
ムジカ・ピッコリーノ メロトロン号の仲間たち

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posted by つむ at 10:57

新生KIRINJI、ついに音源発表!

 兄弟デュオから6人バンド編成へと衝撃の大変身を遂げてから、一年ほどたったのだろうか。  兄こと堀込高樹氏が率いる新生KIRINJIの音源がついに、私たちにも届けられた。  「進水式」。 まさに門出にふさわしいタイトルではある。  某所では何やら、全員横一列に並んで歌うのがミュージカルみたいで嫌だとか、あまり評判がよろしくないようだ。  とある映画(上映予定はないらしいけれど)の主題歌だそうで、KIRINJIというバンドのPVというよりは、その映画のプロモーションも兼ねたようなPVになってしまっていて、そのあたりファンの不満が渦巻いているようだ。  でもこちらとしては知りもしない映画とのコラボと言われても、だからといってさほど違和感は感じないんだけど。 私が鈍いのかな。  ともかくも、見慣れた高樹氏に、見慣れない女子2名、どこかで見たような男性3名、がプラスされ、なんだか見ているだけで新鮮で楽しめる。  そう、どこかで見たような男性の中に、くじらのドラムス・楠均氏。  先ごろ、くじらの超名盤「パノラマ」「たまご」が、予約数が規定を満たしたとのことで、めでたくソニーの廃盤再発プロジェクト(? そういうサイトがあるんだけど正式名を忘れた。申し訳ない)より再発が決定したばかりだ。  KIRINJIのドラムスとして再出発を果たした楠氏を応援するのはもちろんのこと、往年のくじらファンの私としては、こちらの名盤もゲットせずにはいられない。  KIRINJIファンにもぜひくじら聴いてほしいな。
posted by つむ at 10:57

カーネーショントリビュートアルバム「なんできみはぼくよりぼくのことくわしいの?」

 カーネーションのトリビュートアルバムが出たらなあ……という願望は、カーネーションファンをやってる人なら「いつか富士山にのぼりたいなあ」とか「いつか神戸マラソンに出たいなあ」とか、そういう、叶うかどうかわからないけれど叶ってほしい夢として心のどこかにあったと思う。  カーネーション結成30周年記念イヤーの一環としてとはいえ、まさか、本当に、出るなんて!!  しかもタイトルがふるっている。  「なんできみはぼくよりぼくのことくわしいの?」  '97年の大傑作アルバム「booby」のラストを飾るナンバーがタイトルに付けられた。  この曲、リリース当時はギター(当時)の鳥羽修氏があまりにもメンバーのスケジュールに「本人よりもくわしい」ことから「鳥羽氏に捧げられた歌では?」なんてファンクラブ会報で話題になった曲。  それはさておき、カーネーションが大好きで、カーネーションのナンバーを聴きこんだであろうアーティストたちによるトリビュートアルバムのタイトルとしてはこれ以上のものはないであろう。  さてさて、森高千里withカーネーション「夜の煙突」で幕を開ける本作。  正直、森高さんには他の曲をやってほしかった気はするけど、やはり「非実力派宣言」の頃とまったく変わってない歌声は健在といったところ。 「何言ってんの」が「何言ってんですか」に変わっているのを聴き逃さないように。  また、あのスピード感あふれる原曲をまったり喫茶ロック風にするとこうなるのか、ミツメ「YOUNG WISE MEN」。 多分直枝さんも本当はこんな気持ちでこの曲を作ったんじゃないだろうかと思える、やぶれかぶれな、シャムキャッツ「からまわる世界」。  いや、確かに岡村ちゃんがカーネーションのカヴァーをやるとしたらこの曲しかないとは思ってたけど、それにしてもあまりにもはまりすぎな、岡村靖幸「学校で何おそわってんの」。 「ハッ!」とか「ヘイ!」とかがいちいち入るあたり岡村節炸裂。 おそらくカーネーションのことをよく知らない岡村ファンに「これ、岡村ちゃんの新曲だよ」と聴かせたら信じると思う。  思ってた通りの色気にやられる、ドリーミーな曽我部恵一「EDO RIVER」。 直枝さんの歌声が限りなくブラックに近いコーヒーだとしたら、曽我部氏はその上にフローラルテイストの泡をふわっと乗せた感じ。  原曲の無茶苦茶さに忠実に、そしてサックスが暴れまくる、ブラウンノーズwith梅津和時「ダイナマイト・ボイン」。  今回、2000年代に結成された若手バンドが多く参加しているようだけれど、その中でも一番の収穫だったかも、カメラ=万年筆「トロッコ」。 この超名曲をすごく素敵にカヴァー。 これは素晴らしい。  失敗しない生き方「グレイト・ノスタルジア」も、カーネーション内でも一二を争う男臭いナンバーを、可憐な女子のヴォーカルで……。 新鮮でした。  女子といえばBabi「60Wはぼくの頭の上で光ってる」も、もともと可愛らしい曲を、雑貨店のBGMでもOKなキュートなナンバーにしてくれた。  ぶっ飛んだのはうどん兄弟「EDO RIVER」。 そりゃまあラップっぽいといえばラップっぽい曲ではあるけれど、全員中学2年生の女子ラップアイドルユニット!? 原曲リリース当時生まれてなかったでしょ! すごい幅広い面々が集まってこのトリビュートアルバムは出来てるんだなあ。  いやあでも、楽しいですよ。  私、カーネーションファン歴17年。 ファンクラブにも入っている。 そんな私にとって、そして多くのカーネーションファンにとって、こういうアルバムの存在がどれだけ嬉しいことか。   カーネーションのカヴァーはおろか、カラオケでカーネーションを歌う人にもついぞ出会ったことがない私にとって、17年間聴き続けてきた大切な曲たちがこういう形で生まれ変わるっていうのはねえ……。  第2弾、第3弾を望みたいところだ。   そしてそういうカーネーションカヴァー曲たち(もちろんオリジナルも)をかけ続けるカフェがあったら、一日中でも居座りたいものだ。
posted by つむ at 14:36

キリンジ、いやKIRINJI、6人編成で再始動!

 というわけで、いやー驚いたなんてもんじゃないでしょう。  堀込泰行氏の脱退のショックも冷めやらぬこの7月18日、ついに、注目されていた今後のKIRINJIの体制が発表された。  http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0718/ori_130718_4752517675.html  なんじゃこれは???  公式サイトで6人組KIRINJIの写真を見て唖然とした人も多いと思う。  兄弟2人組から、女性二人を含む6人バンドに変わるって、すごい違和感が(まだ音を聞いてない段階で言うのも何だけどとりあえず見た目は)……。  千ヶ崎学氏、田村玄一氏は、青山陽一氏のバックバンドthe BLUEMOUNTAINSのメンバーとしてもなじみがあったし、楠均氏は、私が一時期はまっていたくじらのドラマーだった方。  それぞれ近年のキリンジにも参加している人々だったので、ファンにとってもすんなり(?)受け入れられると思う。  弓木英梨乃ちゃんという人は、高樹氏のプロデュースでリリースしたシングル「RIVER」が「世界ふしぎ発見!」のエンディングテーマになったこともある、まだ20代の女性(見た目は一番違和感があるけど)。  コトリンゴは既にキャリア十分のミュージシャン。  というわけで、それぞれのメンバーにすでに固定ファンがいる状態でのこの発表。  私たちキリンジファンは、いわば「受け入れる側」であり、「○○さん、ようこそKIRINJIへ。これから高樹氏をよろしくお願いしますね」という感じだけど、新メンバーそれぞれのファンたちは、入っていく側なわけで、これから○○さんのことを「KIRINJIの○○さん」と呼ばなきゃいけないの……?と、かなり葛藤があるんじゃないかと心配してしまう。  私だって、「くじらの楠均さん」ともう30年近く思ってたのを、いきなり「KIRINJIの楠均さん」と呼ぶのって……。  なんか30年くらい日本のロックファンやってると、面白いこともあるもんだなーと思ってしまう。    最近ではそれぞれのメンバーがtwitterやってたりするから、心境を垣間見ることもできたりして面白い。  「やっぱり反響大きいね」とひとこと淡々としている玄さん。  「音楽界に引っぱりこんだのは俺なんだから、バームクーヘン持って来い!」と言うノーナリーヴス西寺郷太氏に「菓子折り持っていきます!」と答えてる千ヶ崎さん。  「ええっ! 今日会ったけど言ってなかったなあ」と素で驚いている杉林恭雄氏(くじら)。  まさに日本ロック界を今年一番揺るがす出来事のひとつかもしれない。  一方で、これでもう完全に堀込兄弟のキリンジは終了したんだなと寂しくもあり。  私のDAPにいまだに大量に入っているキリンジの、ヤスの歌声を聴くと「このキリンジを知らないKIRINJIファンがこれから増えて行くのか……」とすごく不思議な気持ちだ。  ヤスもこれから堀込泰行としてなのか「馬の骨」としてなのか分からないけど音楽活動は続けて行くわけだし、キリンジファンとしてはその両方をしっかり見守るだけである。  KIRINJI、とにかく話題性だけじゃなく音でガツンと楽しませて納得させてほしい。 期待大である。
posted by つむ at 16:15

カーネーション「WACKY PACKAGES Deluxe Edition」

 '94年にリリースされたカーネーション初のライブアルバム「WACKY PACKAGES」に、コロムビア時代の未発表ライブ音源をプラスした2枚組大傑作ライブアルバムである。  もちろんもともとの「WACKY PACKAGES」も買っている私だけど、カーネーションのライブ音源は入手できる限り入手する主義なので、これも無視するわけにはいかなかったのだ。  カーネーションほど、ライブ音源を聴いてがっかりすることのない、それどころかスタジオアルバム以上の感動を得られるバンドも少ないのではと思う。  たいていのアーティストは、スタジオアルバムに比べて声量がないなあとか、音程が……とか、この曲のキーは下げないでほしかったなあとか、いろいろ気になってしまうものだけれど、カーネーションのライブの完成度の高さ、そしてライブならではのアレンジのかっこよさには、単純に参ってしまう。 何度も繰り返し聴いてしまう。  中でもこの「WACKY PACKAGES」は、「オートバイ」「ジョンとメリー」などアルバムでは少し単調に聞こえる曲に豊かな肉付けがされ、華やかでドリーミーなことこの上ない。  「トロッコ」から始まる後半5曲、これを聴くとぐうの音も出ない。 持って行かれる。 日本のロックバンドのライブ音源の、まさに最高峰と言っていいのではないか。  他アーティストもこれくらい熱くかつポップかつロックの旨味にあふれたライブ音源だけをリリースしてほしいものだ(←偉そう)。  DISC 2はなんといっても、7~10曲目の4曲でしょう。  '96年10月20日、心斎橋クラブクアトロ!  実は私、この場に居合わせていたのです  人生初カーネーションライブだったのだ、忘れもしない。  自分が見に行ったライブの音源が発売されることなんてなかなかあるものではない。 感激である。  この時の「100人のガールフレンド」の直枝氏のギター弾き語り、へヴィーだったなあ。    カーネーションファンになって17年くらい経つが、ほんっとうにいろんなことがあったバンドだなあと、ファンクラブ会報を読み直してみてもしみじみ思う。  かくなる上はこのバンドがどうなっていくのか最後まで見届けるつもりだ。 まちがいなく私の生涯最愛のバンドとして。
WACKY PACKAGES(Deluxe Edition)
コロムビアミュージックエンタテインメント
2009-12-09
カーネーション

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posted by つむ at 11:34

カーネーション初期の3作品が「EARLY YEARS BOX」として再発売!

1996年。 カーネーションにはまりまくった私は、過去の作品の大人買いを試みた。  徳間ジャパン時代のアルバムのジャケ(特に「天国と地獄」)に引きまくりつつ、メトロトロン時代の作品にも手を伸ばし、とにかく毎日がカーネーション三昧だった。  メトロトロン時代の3作品は、プラケースに入っているのでも紙のケースに入っているのでもなく、なんと紙の箱に入っていた。  ふたをぱかっと開けるの。 こんなのありか?と思いつつ、使い勝手悪いなーと思いつつ、しかしその中身には、私がそれまで聴いたこともないようなとてつもないロックが詰め込まれていたのでした。  そんなメトロトロン時代の3作品に、カーネーション黎明期の超貴重な音源を詰め込んだCD1枚をプラスした4枚組ボックスが、リマスタリングされて発売されている。  音が、もう、超いいのだ!  とくに「DUCK BOAT」。  これってこういう曲だったんだ!と、脳内で再構築されるほど、音が良くなっている。  コロムビア時代からカーネーションに入った私のようなリスナーにしてみれば、「ちょっと頭で考え過ぎだったんじゃないの?」と生意気にも思ってしまうような、いろんな音のアイディアを詰め込みまくった作品群。  しかしその中にあって直枝氏のヴォーカルの魅力はこの頃から炸裂していて、当時20代にしてこの渋さって……と唖然としてしまう(まあ、鈴木博文氏の「シナ海」の衝撃には負けるかもだけど。21歳くらいであの渋さはないでしょ普通)。  打って変わってすこーんと抜けた感のある「Young Wise Men」、またもやガチガチに詰め込みまくって混沌とした「GONG SHOW」も懐かしい。  その昔、就職したばかりで毎日つらい労働に(週72時間くらい働いていた)死にそうになっていた私は、「ごきげんいかが工場長」に励まされながら頑張っていた。  今はさしずめ、♪くよくよするなよ無職でも♪と歌われる「ウォーク・オン」がしみる。  書店員やカフェ店員として働きながら、どこかサラリーマン(にならなかった自分も?)を斜めに見るような感じで曲を作っておられたという当時の直枝氏独特の、皮肉なサラリーマンソング(だけじゃないけどね)をたっぷり堪能できる。  それにしても私って、「夜の煙突」の音源をいくつ持ってるんだろう。  「GONG SHOW」に入っているヴァージョン、今回CD化されたナゴムのヴァージョン(これ、今の「夜の煙突」と全然違うのでぜひ聴いてみてほしい。♪ぼーくーは夜の煙突っ♪)森高千里のヴァージョン、もちろん20周年のヴァージョンも持ってるし、ライブ音源を加えたら10は持ってそうだ。  生でも20回くらい聴いてるしなあ。  それでもなぜか全然飽きない。 何度聴いてもテンションあがる。 そんな曲は生涯にこの曲しかない(今までもこれからも)ような気がする。
アーリー・イヤーズ・ボックス
Pヴァイン・レコード
2013-04-17
カーネーション

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posted by つむ at 10:34

GRANDFATHERS「BBB」が、ライブDVDつきデラックスエディションで再発!

 GRANDFATHERS(以下GF's)とは……  青山陽一、西村哲也、大田譲(現カーネーション)などによる、なんというか実に味わい深いロックバンド。  メトロトロンより2枚のアルバムをリリースして「大往生」してしまったが、1999年に一度だけの再結成ライブを。   その後も時々ライブを行っていたが、昨年10月、実に21年ぶりとなる3rdアルバム『GRANDFATHERS』をリリース、全国ツアーも成功のうちに終えたばかりである(私は行けなかった。しくしく)。   その1999年5月の渋谷クラブクアトロでのライブ。  なんと私は一人で観に行ってきたのである。  兵庫県中部のド田舎から新幹線に乗って。 青山の小さいホテルをとって。  そんなことができたのも若かったからなのね……(今に比べて背負うものもなかったしな)。  ホテルについてすぐ会場に向かい、夕食はカロリーメイトだけだったけど、そんなこと気にならないくらい楽しかった(だいたいにおいて私は旅行において食べ物にはあまり重きをおかない)。  ライブはもちろん最高だったし、濱田理恵さん(小さいお子さんをお持ちの方には「もぐらトンネル」「くりとくり」などでおなじみ)も生で見ることができてうれしかった。  翌日は新宿あたりのレコ屋に繰り出し、「陽気な若き博物館員たち」を買ったのもいい思い出である。  さて、そんなGF's、2枚目のアルバム「BBB」も先ごろ、ボーナストラックつき、ライブDVDつきデラックスエディションで再発されました。  ジャケットが故・ナンシー関による消しゴム似顔絵というのも泣けるが、歌詞カードを開けたとたん……うわあ!  昔、フリーペーパー上で青山氏ご自身が「醜悪な写真」と仰っていたが、そんなことはないけどちょっと赤面である。  今回のブックレットで「湾岸スタジオ(ムーンライダーズ鈴木兄弟のご自宅)の前で撮影された」ことが明らかになったが、この写真をそんな所でお撮りになったの……?  「ROUGH MIXのテーマ」は文句なしにかっこいいし(なぜベスト盤に収録されなかったんだろう)、西村氏がヴォーカルをとる「東京モノリス」も久しぶりに聴いてみて改めて気に入ってしまった。  前作「Westers Charnande」はもっと当時のバンドブームを少し彷彿とさせるストレートなバンドサウンドだったのに比べ、今作はソウル、ブルース、ラテンなど多様な音楽をエッセンスとし、よりふくらみのあるバンドサウンドに変貌しているのが印象的。  「ロック画報」カーネーション特集で大田氏が「青山の曲はだんだん構築がすごくなってきて、間違えずに弾くのがやっとという感じになってきた」と語っていたが、飛躍的に青山氏のソングライティングのスキルが向上したということなのだろう。   その後ソロアーティストとして大活躍する片鱗がここに見えるように思う。  歌詞も前作にひきつづきかなり意味深で、深読みすればするほどドキドキしてしまう。  どちらかというと朝や昼というより、夜に聴きたいアルバムかもしれない。  今回は貴重なライブDVDつきということで、確かに90年代に入ってからの本当に貴重な映像が(ビデオテープの関係か、若干乱れているのはご愛敬)楽しめる。  元カーネーション・棚谷氏の若き日の姿も。  解散ライブ「大往生」のために作成されたというコメント映像で、青山氏が「みなさん、どーも、すいません!」と仰っているが、彼が一人で出来る音楽を突き詰めてみたかったという理由で解散となったことが、ファンに対して少し負い目になっていたんだろうなーと。  でも結果的には、メンバーがそれぞれの場所で成功し、また21年という歳月を経て大傑作である3rdアルバムを生みだすことが出来たわけだから、良かったんじゃないのかなあ。  いやあそれにしても、青山氏のヴォーカルは本当にいつまでも瑞々しくていい意味で年齢を感じさせませんなあ。  (だいぶ前にリリースされたものですが、いろいろばたばたしていてなかなかブログに着手できませんでした。これからもタイミングを大きく外した記事が増えてくると思いますがご容赦願います
BBB[デラックス・エディション](ライブDVD付き2枚組み)
Pヴァイン・レコード
2013-02-06
GRANDFATHERS

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Golden Harvest
徳間ジャパンコミュニケーションズ
grandfathers

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posted by つむ at 11:48

GRANDFATHERS「Western Charnande」デラックス・エディション!

 GRANDFATHERS(以下、GF's)のまさかの21年ぶりサードアルバムの余韻も冷めやらぬまま(本当に本当に名盤でした!)、なんとまたしてもサプライズ。  ファーストアルバム「Western Charnande」が、なんとボーナストラックつき、ライブDVDつきデラックス・エディションで再発というではありませんか!  さっそくAmazonで予約してみたものの、発売日を過ぎても配達されない。気をもんでいたら、「入荷遅延」のメールが……。  きっと、注文が殺到したのだろう。  青山陽一氏の名盤「DEADLINES」でもこんなことあったな。  と思っていたら数日後、無事届いたのでした。  さっそく愛用のDAPに全曲を放り込み、ガンガン聴いています。    そもそも、バンドブーム全盛期にリリースされたはずのこのアルバム。   しかし、当時のバンドにありがちな青さや幼さもなく、かといって老成しているわけでもなく、本当に「GF's」としかいいようのない個性がすでに確立されていた。  「あなたとハイな午後」「ないしょの茂みにて」などなど、ちょっと意味深(いや、かなりそのままでしょう、今のGF'sの歌詞と比べてみたら)な内容の歌詞も楽しみ。  「Slit No.1」のようなアコギ一本の渋い名曲も、「僕は火の車」のようなハイパーロックチューンも、同列で楽しめる。  ボーナストラックは、メトロトロン以前の音源から。  10年以上前にリリースされたベスト盤でライブヴァージョンを聴いて大好きだった「石のうさぎ」も、オリジナルはどんなんかな?と聴いてみたら、なんとまあ、うさぎにふさわしい可愛らしいリズムだったんだね。  やはりデジタルリマスタリングされているおかげで、音がものすごくクリアになっている。そのせいで、単純にカッコ良さが増している。  バンドブーム期に青春時代wを過ごした方、なんか見落としているような気がしていたら、こちらをぜひ聴いてみてほしいです
ウェスタン・チャーナンデ[デラックス・エディション](ライブDVD付き2枚組み)
Pヴァイン・レコード
2013-02-06
GRANDFATHERS

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posted by つむ at 14:08

キリンジ「SUPER VIEW」

 というわけで、衝撃の泰行氏脱退発表から半月が経過した昨年11月7日、キリンジのニューアルバムが届けられた。  なんでこのタイミングで……? たまたまなんだろうけれど、どの曲を聴いても、どうしてもそのことが頭にちらついてしまう。 タイトルは「SUPER VIEW」。 キリンジの二人が到達した音楽の山頂からの眺め……ということのようだが、確かに見晴らしのいい、穏やかな曲が並ぶ。  反原発ソングをあのキリンジが!?ということで話題になった「祈れ呪うな」が辛うじて険しめの山という感じで、あとはなだらかな丘を登るような曲が多い。  賛否が分かれる作品だろうとは思う。  某巨大掲示板でもいろいろ議論になっていた。  我々古参のファンはどうしても、デビューから5作目くらいまでのきらびやかな、流麗な、あるいは都会的な、ポスト渋谷系的な、そんなサウンドを忘れられず、近年の彼らのサウンドがどうにもゆるく感じてしまうという人も多い。  確かに今作も、「これが生のストリングスだったら……」「もう少し鋭いリズムだったら……」と思わずにいられない部分も多い。  どうしても、「もうこれ以上二人ではできません」という雰囲気を感じてしまうのだ。  そんなこと思っちゃいけないのかもしれないけれど。  もうリリースから2ヶ月も過ぎたというのに、どうしてもレビューを書くことができなかったのは、いろいろ忙しかったというのもあるけれど、どうにも今作に関してはもろ手を挙げて共感できないというか、どう評価していいものやら見当がつかなかったというのが大きい。   そうそう、今作のお楽しみといえば、ブックレットの写真でしょう。  かつてはこれくらいの遊び心があったように思うけれど、最近は薄らいできていたので、今回のブックレットのコンセプト=トレッキング?にはほのぼのした。  キリンジの二人が山を行く。 片方が片方を引っ張り上げる手のアップ、山頂で泰行氏にお茶を注いであげる高樹氏……など、今こういう状況だから余計に来るものがあるのだ。  日本コロムビアの公式サイトにて、ミズモトアキラ氏によるキリンジインタビューがあるので、こちらも要チェック。  40になっても家庭を持つわけでもなく悶々と惑いまくり……という泰行氏に、高樹氏「今のご時世、40にして悶々は普通だよ」  「40にして悶々」っていいなあ  今のご時世、50にして天命を知る、ならぬ、「50にしててめえを知る」って感じのような気がする。 50歳くらいになってやっと、自分が何者か、いかほどの人物かを思い知るような。  なんかキリンジと関係なくなってきたけど
SUPER VIEW (初回盤)
日本コロムビア
2012-11-07
キリンジ

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posted by つむ at 14:06

GRANDFATHERS「GRANDFATHERS」

 1999年5月のゴールデンウィーク明け、渋谷クラブクアトロにて、GRANDFATHERSの再結成ライブがあった。  近畿の山奥から、なんと私、宿を取ってまで、ひとりで馳せ参じたのでした!!  というのも、1998年暮れにメジャーデビューを果たしていた、GF'sの青山陽一氏に夢中になっていたから。  青山氏がかつて所属していたバンド、その再結成ライブ、これは行かなきゃダメでしょ! と、新幹線で東京まで駆けつけましたよ。 私も若かったなあ。  ギターの西村哲也氏を見るのはその時が初めてだったんだけれど、歌声もキュート(失礼)で、なんだか独特のほんわかした雰囲気がある人だなあと思った。 ゆるずさん(ベースの大田譲氏)に関してはカーネーションでおなじみだったので、いつもながら安定感があるなあと。 アンコールでは濱田理恵さんetc.も登場して、全員で名曲「ROUGH MIXのテーマ」をやってくれたっけなあ……、と、思い出を語ればきりがないところに、なんと、実に21年ぶりのGRANDFATHERSニューアルバム、その名も「GRANDFATHERS」リリースとな!  21年の間に日本の音楽もずいぶん変わったのかもなあ、というのが、今回の新譜を一聴しての率直な感想。  どういうことなのかというと、なんだか、街やテレビで流れるJ-POPが、必要以上にプラスティックで無機質なものに聞こえるのだ、このアルバムを耳にしてしまうと。  それくらい、ざくざくした、手作り感が感じられる、それでいてクールな風通しのよさも感じる、そんなバンドサウンドなのだ。  晩秋に苦めのコーヒーを入れて聴くのにぴったりな日本のバンドサウンドなんてそうそうあるものではない。  青山氏の作品は、このところのソロでもおなじみの「どこの国のどんな人のお話なんだか…?」と感じさせる少し不思議な世界。   もちろんGRANDFATHERSのアルバムであって青山氏のソロではないわけなので、今作では西村氏の作品も収録されているし、西村氏とゆるず氏が2曲ずつヴォーカルを取っていて、いい具合のスパイスになっている。 ゆるずさんはカーネーションの新作でも1曲歌っているが、直枝氏とも青山氏ともまたひと味違う、主張しすぎないのに存在感と安定感があるヴォーカルがいいですねー。  全体にミディアム系が多い気がする中で、ラスト「Help my Soul」のかっこよさにはぶっ飛び。 なんで前作「BBB」などに収録されなかったんだろうと思える、GRANDFATHERS節全開のスリリングなロックナンバー。 ライブではさぞかし盛り上がったんだろうなあ。  ライブといえば、行きたい気持ちはやまやまなんだけれど、ここ数ヶ月猛烈になんやかんやで忙しくて、その上関西は京都……。 神戸にも来てほしいなあ。 京都は悪いけどちょっと遠いよー。 行かれる方は絶対楽しめると思う。 保証します。
グランドファーザーズ
Pヴァイン・レコード
2012-10-17
グランドファーザーズ

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Guitar=Organ=Drums
スリーディーシステム
青山陽一

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Golden Harvest
徳間ジャパンコミュニケーションズ
grandfathers

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posted by つむ at 15:16

ミュージック・マガジン11月号

花の82年組ではなんといっても中森明菜推しだった私にとって、小泉今日子は「かわいいけど、歌が……」という感じだった。  でも、そのあり方、生き方、考え方には憧れる。  アイドルって思ってたよりつまらない→やめちゃおう→ただやめるのも何だから、何かすごいことをやってからやめよう→事務所に無断で髪を刈り上げる→人気が出てしまう、という伝説がキョンキョンにはあるが、十代の子にそんなスケールの大きい発想ができたことがまずすごい。  本誌のインタビューによれば、事務所的にこういう仕事をしてほしいというのはあるだろうから、それは仕事として割り切ってやる、でもその代わりとして自分のやりたいこともさせてもらう、という、当時のアイドルとは思えない交渉力もあったキョンキョン。 時代を読んだ自己プロデュース能力、アイドルとしてのプロ意識の高さ、そしてやはり最強の小顔と日本美人なルックスで、現在も女優として歌手として文化人として第一線を走っているキョンキョン。 やっぱりかっこいい。 憧れてしまう。  私がもしアイドルになっていたら、周りの言いなりになって右往左往、結局一年ももたずに引退していただろうな。  私なんか100回生き返ってもあんなふうにはなれない。  ぐじぐじしてなくて、さっぱりしてるのに冷たさもなく、アイドルなのにコテコテの専業主婦役もなぜか似合ってしまう。  本誌はそんなキョンキョンの魅力プラス、彼女と同時代を生きた82年デビューのアイドルたちの名盤も紹介している。  私は実は表向き明菜ちゃんファン、心の奥では北原佐和子ちゃんもかわいいなあと思っていたのだが、youtubeで生の歌を聴くと……うおうこれはなかなかです。   でも、当時のアイドルたちってこんな感じの人も多かったよなあ。 今のアイドルって歌唱力は確かに向上してるんだろうけれど、その辺でカラオケしてる子を捕まえてきたレベルのが多くて、アイドルとしてこちらをハッとというか、ドキッとさせる神々しいものが感じられる子が少ない。 昔のアイドルはおいそれと触れられないオーラが……なんだか年寄りになってきたのでこの辺で。  年寄りといえば、まさかの21年ぶりの新譜をリリースしたばかりのGRANDFATHERSも載ってるよ!  1999年の再結成ライブにわざわざ一泊ホテルを取って近畿の山奥から渋谷まで見に行った者としては、3人がいい感じで熟成されているのがすごく感慨深い(ミュージシャンとしても、見た目も)。  キリンジの新譜もすでにレビューされてるのか……。 もう少し大きく取り上げてほしいものだなと常々思ってるんだけど、このたびはああいう発表もあったことだし、そのうち表紙巻頭特集とは言わないまでも、第2特集くらいで、「さよなら二人のキリンジ」というような記事を読みたいところだ。
MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2012年 11月号 [雑誌]
ミュージックマガジン
2012-10-20

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posted by つむ at 10:06

キリンジ・ヤス、脱退!! 

兄弟ユニット・キリンジ、弟の堀込泰行が来春脱退 - BIGLOBEニュース  はぁーーーーーーー……。 やはりガセではなかったのね。  10月1日頃、2chのキリンジスレッドに衝撃が走った。   キリンジの弟ことヤスが脱退すると、ファンクラブ会員のみに通知があったというのだ。   ついで、twitterでも大騒ぎになった。  FCに通知ということはマジなんだろうな、という気はしたけれど、信じたくなかった。  2009年、カーネーションの天才ドラマー・矢部浩志氏が脱退。   2011年、日本現役最古のロックバンド・ムーンライダーズが無期限活動休止。   それらショックな知らせにさらに追い打ちをかけるような、なんで私にだけこんな仕打ちが……(ファン層が少しかぶってる気がするので、同じように感じている人もいるでしょう)というような、こんな事態、信じられるわけがないでしょう。 でも、やはり本当だった。  絶望的な気分になりつつ、youtubeなどで改めてキリンジを聴き直したりした。  ファンの間では、冨田恵一氏プロデュースの頃が良かったとか、いいやセルフプロデュースになってからの方がいいとか、いろいろ今まで論議があったけれど、私はとにかくいずれにせよ、泰行氏の歌声に惚れ込んでいた。  ここでも何回も書いたように、なめらかでまろやかでしなやかでたおやかな、ミルクティーのようなハイトーンヴォイスが。  加えて最近ではアラフォー男子(って気持ち悪い言い方だけど)ならではの色気も増してきてなお素晴らしいと、本当にしみじみ聴き惚れていたのだ。  もちろん泰行氏自身の曲も素晴らしいのだが、多くのファンにとってキリンジの特異な魅力といえば、誰かがどこかで書いていたのだが「高樹氏の作るHな歌詞を弟がしれっと歌うことのシュールさ」というのもあったと思う。 今後はそれが聴けなくなってしまうのだ。    しかし思うんだけれど、「兄弟であるが故に、お互いを一人のミュージシャンとして尊重した上でコミュニケーションを取ることが難しかった」とのことだが、そのような悩みをかかえながら今まで10何年も「キリンジ弟」であり続けてくれた泰行氏、どんなにか私たちには計り知れない苦悩があったんだろう。  それを思うと、一概に寂しいとか、やめるのをやめてほしいとか、言えないなあという気もするのだ。   キリンジは高樹氏が引き継ぎ、泰行氏はおそらくソロユニット「馬の骨」をベースに活動して行くのだろうが、やはり私たちファンとしてはそれぞれを変わらず応援していくしかない。  泰行氏が歌をやめるわけではないのだから。  グラノーラ・ボーイズと馬の骨が対バンすれば一番いいんじゃないかとも思うけれど  名曲中の名曲をyoutubeで拾ってきました。   ※この記事の壁紙は、キリンジの名曲「さよならデイジーチェイン」にちなんで、デイジーにしてみました。
posted by つむ at 14:28

カーネーション「SWEET ROMANCE」

 ♪もう会えない奴もいるし 会えるのに会えない奴もいる どうやっても動かなくなった船もある♪(「遠くへ」)  そう、もう会えない人は仕方ないにしても、会えるのに会えない人というのが切ないんだよなあ。  私は今、ひょんなことから高校の同窓会の幹事の一人として活動している。 やはり最大の問題が人を集めること。 なんとか全同級生の半分に連絡はついたものの、実際どれくらいの人が出席してくれるかというと未知数だ。  仕事や子育てや海外在住やといった理由で身動きとれないのは仕方ない。 切ないのは、本人の中に何かしらわだかまりやこだわりや抵抗感などがある場合。  「私なんて存在感も薄かったし、誰も覚えていてくれないだろうから……」「あいつが来てたら嫌だから」「部活内でもめて、追い出されるようにして退部したから」「今さらなんで昔の知り合いなんかと会わなきゃいけないわけ? 私には今が一番大事だし、今のことしか考えられない」「昔の自分は恥ずかしくて消してしまいたい」「行きたくて行った高校じゃないから」「みんなに誇れるようなキャリアも積んでないから」etc.etc.……。  もちろん本人の意思が大事だから、無理に来いよとは言えない。 その一方で、「一旦えいやっと来てみたら、こんなに楽しいのに……」と残念に思う気持ちもある。  ふとした傷が、年月とともにさらに大きくなって、深いわだかまりになって残ってしまう。 一生懸命やっていたことなのに、いろんな人の思惑やらなんやらが苔のように張りついてきて、どうやってもこれ以上動かせなくなってしまう。 そういうことって、30年も40年も生きていたら一つや二つは誰にでもある。 そういうわだかまりって、いつになったら消えるものなんだろう。 一生消えないものなのか、何かのきっかけで消えてくれるものなのか。  そんなことを、カーネーション「遠くへ」を聴きながら考えたりした。  ♪でもありがとう そしてさよなら また会おうよ ねぇまた会おうよ♪(「遠くへ」)  カーネーションの新譜「SWEET ROMANCE」はいつにもまして風通しがよく、加えて今からの季節にピッタリなややビターで大人な雰囲気もあるロックアルバムだ。  「I LOVE YOU」「UTOPIA」などのカーネーション印のポップなナンバーもある。 しかしどちらかというといつになくゆったりと聴けるアルバムかな。 踊ったりというよりは。 今の私には心地よいロックだ。  
SWEET ROMANCE[初回限定盤]
Pヴァイン・レコード
2012-09-19
カーネーション

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posted by つむ at 14:42

カーネーション「天国と地獄 20周年記念コレクターズ・エディション」

 カーネーションの1992年リリースの名盤「天国と地獄」が、リリース20周年を記念して、DVD付きで再発されることになった。  私がこのアルバムを初めて聴いたのは1996年。 「It's a Beautiful Day」などのヒットでカーネーションを知り、「大所帯でグルーヴィーなロックをやるおしゃれなバンド」だと思い込んでいた私に、この作品は強烈なパンチをかましてくれた。  当時の彼らはレコード会社に対していろいろと不満があったそうで、「完全にレコード会社へのあてつけ。どうやっても売れないアルバムを作ってやるって気持ちだった」と、雑誌のインタビューで直枝氏が語っているのを読んだことがある。 確かに複雑な曲、鬱々とした歌詞も目につくのだが、売れる云々は考えないでやりたいことをやった結果、かえってすごく抜けがよくてポップな作品になったのではと思えるのだ。 20年も経った今聴いてもフレッシュで、なおかつ無茶苦茶で、ダークで、それでいて痛快なアルバム。 長い歴史を持つカーネーションにはその時々にすごい名盤が存在するが、やはりこのアルバムなしにカーネーションを語らないでもらいたいと思える、とんでもない作品だと思う。  特に「愛のさざなみ」「The End of Summer」「地球はまわる」と、ライブのアンコール級のピークがたたみかけるように3度も訪れる後半のすごさはどうよ。 たまらんです。  今回の再発の目玉は、当時のライブの模様を収めたDVDだろう。   広くないライブハウス。 カメラワークも決して凝っているわけではないが、それでも当時の映像が残っていたというだけで、私たち後追いのファンにとっては涙ものである。  曲はもちろん「天国と地獄」からのものが大半だが、当時の新曲ということで「ローマ・函館」「EDO RIVER」が! 「ローマ・函館」は私の中でカーネーションベスト5に入るフェイヴァリット。 もう嬉しすぎである。 「EDO RIVER」を歌う直枝氏の手には、なんとまさかのカンペ! 今でこそカーネーションを代表する名曲のひとつである「EDO RIVER」も、当時は本当にできたてほやほやの新曲だったのだ。  やはり棚谷氏、矢部氏、鳥羽氏もいた頃のカーネーションは最高だった――などと感慨にふけってしまう私のような人間に、「今のカーネーションだって最高だ!」と言わんばかりのライブが間もなく大阪・東京で行われる。 この「天国と地獄」をそのままライブで再現するというものらしい。 今回の再発で初めて本作を聴いたという方は、その足でぜひライブへも!
天国と地獄 20周年記念コレクターズ・エディション[初回限定盤、DVD付]
Pヴァイン・レコード
2012-05-09
カーネーション

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posted by つむ at 21:55

ミュージックマガジン2月号 特集は「さよならムーンライダーズ」

 宝塚歌劇の雑誌「歌劇」風にいえば「ムーンライダーズサヨナラ特集」とでもいうことになるのだろうか。  いまだに多くのファンが信じられずにいる、ムーンライダーズ無期限活動休止。  その謎を解き明かす特集……というわけではあまりなくて、昨年12月のライブの模様、そしてゆかりのアーティストやライターたちによる思い出話……というような内容になっていて、正直「もっと今の状況を突っ込んで論じてくれないものだろうか」「メンバーのインタビューが誰ひとりとして無いのはやはり寂しいし、特集記事としても半端なのでは」と思わずにいられない。  そんな中、「この一曲と、わたし」と題された特集には、あがた森魚、岩井俊二、サエキけんぞう、直枝政広、PANTAといったゆかりの人々が選ぶムーンライダーズの一曲と思い出が語られていて、読者も思わず「私にとっての一曲は……」と脳内で選曲作業を行うのではないだろうか。 実際、twitter上には、「ムーンライダーズこの一曲と私」というようなハッシュタグが存在する。  あまりにも突然の活動休止宣言。 正直なところ、現段階ではメディアも周辺人物もファンもその事実を受け止めるので精いっぱいで、冷静に論じるところまでいっていないのだろう。 とりあえず自分にとってのムーンライダーズの思い出を総括することくらいしか今はできそうにないのだ。  というわけで私も、この場をお借りして、自分とムーンライダーズとの出会いからちょっと振り返ってみます。  「名前は知ってるけど……」くらいの存在でしかなかったムーンライダーズのアルバムを初めて買ったのは1999年か2000年くらいのこと。 カーネーション直枝氏参加の「僕は負けそうだ」目当てで買った「BIZARRE MUSIC FOR YOU」が、私にとっての初ムーンライダーズだった。 「僕は……」もさることながら、「BEATITUDE」をはじめとして、年齢相応の苦みや傷みを持ちつつもはじけまくるおじさまたちの姿に衝撃を受けたのだった。 その後、ベストアルバム「アンソロジー」にも楽しませてもらったりしたものの、私事でいろいろあったためしばらくムーンライダーズとは疎遠になった。  ふたたび何の脈絡もなくムーンライダーズ熱に火がついたのは2007年。 とにかくアルバムを入手できる限り買いまくった。 2007年という年は盲腸、妊娠、退職と激動の年だったのだが、そんな日々をタノシクしてくれたのはなんといってもムーンライダーズの作品たちであった。 その後、現在に至るまで、私を、そして3歳の息子をも(!)楽しませ、唸らせてくれるムーンライダーズ。  名曲だらけのムーンライダーズの曲の中で、私の中での№1を選ぶのは難しいが(というかいまだに入手できていない作品もあるし……)やはり最初の衝撃という点で「BEATITUDE」を挙げてしまう。 ♪夢の数だけなら負けはしない キズの数をかぞえたら十万億 とどけよBEATITUDE カルマにまみれて♪ こんな自虐的な歌詞をあんな元気な(でも少し枯れた)サウンドに乗せて、おじさま5~6人で合唱するバンドってそういない。 炸裂するギターもすごい。 この曲は私のようなひねくれ者にとって最高に「元気が出る」曲だ。  うーんでもやっぱり「くれない埠頭」も、いややっぱり「ボクハナク」でしょう、いやいや「湊町レヴュー」も、いや待て待て「工場と微笑」も……と、やはり一曲どころか次から次へと好きな曲が出て来て困ってしまうのだ。 それが35年の歴史というものでしょう。
MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2012年 02月号 [雑誌]
ミュージックマガジン
2012-01-20

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posted by つむ at 14:36

「ムーンライダーズの30年」

というわけで、ムーンライダーズ突然ともいえる無期限活動休止宣言に驚いたり落ち込んだりしてるファンの皆様も多いことかと。  私はたかだか5~6年前からのファンなので、30年以上追いかけているファンの方々の足元にも及ばないわけだけれど、それでも特に70年代から80年代の作品を中心に現在進行形で愛聴中なので、やはりショックである。  そんなわけで再読しているのがこれ。  この本の存在を知ったのは4年前の夏。 近所の書店にはなかったので、わざわざ取り寄せてもらったのを覚えている。   これは2006年、ムーンライダーズデビュー30周年を記念してミュージックマガジンから増刊という形で発行されたもの。  やはりずっとムーンライダーズを追い続けてきた雑誌だけあって、ひとことでいうと濃い。  メンバーへのインタビュー、全作品解説、ソロワーク解説、ヒストリーなどはもちろんのこと、周辺人物(大瀧詠一、あがた森魚、スタッフなど)のインタビューや寄稿、過去にメンバーがミュージックマガジン誌に寄せた原稿、などなどなど、2006年までのムーンライダーズのすべてがこれ一冊でわかると言っても過言ではないかもしれない。  私のような新参者もいいところのファンとしては、これをバイブルのようにして旧作を集め、聴き続けたものだ。    今回の事態を受けて、どうかこの、稀代の長寿&モンスターバンドの35年をまとめた本を、ミュージックマガジンさんでもいいですし、レコードコレクターズでもストレンジデイズでもロック画報(今もあるんかな?)でもいいですので、なにとぞなにとぞ、出版していただけないでしょうか。  音楽はもちろん素晴らしいし面白いのだけれど、それにもまして、「読む」ことですごく刺激を受けることができる、そんな稀有なバンドなので。
posted by つむ at 15:19

SONY ポータブルラジオレコーダー ICZ-R50

 「本体に録画できるDVDプレーヤーやテレビがあるんだったら、本体に録音できるラジオがあったらいいのに…」という私の漠然とした願望をかなえてくれた機種がこれ。  新聞で見て以来、ずっと「いつかは入手したい」と思っていたところ、結婚10周年&私の誕生日祝いに夫が買ってくれました。  これ、何ができるか。   まず、ラジオ番組を予約録音できる。 たとえば「ラジオ体操」を予約録音しておけば、朝早起きしなくてもいつでも好きな時に体操ができる。 語学番組もなかなか仕事や家事などで聴きたい番組が聴けない人も多いと思うが、予約録音しておけば時間が空いた時に学習できる。 少し進んだり戻ったりも可能なので、語学学習にはもってこい。  というところまでは知っていたけれど、うれしい誤算というか、さらにすばらしい機能が。  なんと、パソコンから音楽を取り込めるのである!  パソコンにあらかじめCDなどから音楽をとりこんでおいて、あとはUSBケーブルでつないでファイルをドラッグアンドドロップ……と、DAP感覚で取り込むことができるのだ。   これはすばらしい。 ラジオに飽きたら、好きな音楽にチェンジすればいいわけだから。  というわけでもっかのところ、キッチンに置いてルンルン気分(←死語すぎて逆に新鮮(か?))でラジオを聴いたり音楽を聴いたりしながら料理や食事をしている今日この頃だ。  あらかじめ主要なラジオ局をプリセットしてあるので、都道府県を選択するだけで、自分で選局しなくても簡単に聴けるし。  ただし。  ダメなところ。  ・ACアダプターが無駄に大きくて重すぎる。 本体が軽くて心もとない感じなので、これの上にうっかりACアダプターを落としてしまったりしたら確実に大破するだろう。  ・音楽の音質があまり良くない。 SONYから出ていた懐かしの卓上スピーカーを思い出してしまった。  ・電池を交換したり、ACアダプターを差したりするたびに、いちいち時刻を設定しなければならないのが面倒に感じる人もいるだろう。  でもとにかく、これのおかげで音楽が格段に身近なものになったのは事実。  しかしそれにしてもラジオをつけていると、時節柄、クリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスばっかりですね。 よくもまあ、今さらこんなべたなクリスマスソングを平気でかけるもんだ、とあっけにとられてしまうようなラジオ局もあり。 でもそれが世間のニーズなんでしょうね。 私みたいにムーンライダーズを本機に取り込んでいるような人間にとってはちょっとツラインダ(←あ、これはビートニクスだった)な年の瀬であります。 ムーンライダーズ無期限活動休止かあ……。
SONY ポータブルラジオレコーダー 4GB R50 ICZ-R50
ソニー
2011-02-12

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posted by つむ at 11:00

青山陽一「Blues for Tomato」

 なかなか入手できず右往左往した前作「DEADLINES」から5年。  やっと青山氏の新作がリリースされた。  この5年の間に私の身分も大学窓口のおねーさんから子持ち専業主婦へと変わったわけだけれど、だからといってぐーたら主婦してるわけではなく、何やかやと身体も心もバタバタ、ざわついた日々を送っているし、消耗することもある。  そんな私に、そして同じようにすり減りながら生きているそこのあなたにも、肩の荷をそっと下ろさせてくれるロックアルバムである。  安易な癒し音楽というわけではもちろんない。 歌詞は相変わらずどこの国のどういう状況のどういう人の話なんだか一聴しただけでは全然わからないし、メロディーだって「そう来るのか?」とびっくりの連続。  しかしこの、なんともオーガニックというか、ざっくり編まれてるのに絶妙な肌ざわりのニットのような、このバンドサウンドを聴いていると、秋季限定の美味しいお菓子と濃いめのコーヒーで楽しむ秋の日……のように、心身ともにほぐれていく気がするのだ。  「がんばらない生き方」「くらべない生き方」……ってなんか香山リカさんみたいなフレーズが頭をかすめたりもするのだ。  今、現在のこの日本で、がんばっていない人なんていないと思う。 とくに東の方の人々は、西方面在住の私なんて及びもつかないほど日々張りつめていることだろう。  こういう時に「がんばろうよ」「ひとりじゃないよ」「乗り越えられるよ」「大切な人とどうのこうの」みたいな曲がもちろん人によっては有効に作用するのだろうが、人間はそんなに単純に出来ていない。 「歌でまでガンバレガンバレ言われたくない」と思う時もあるだろう。  街角やテレビなどで流れるそういったヒステリックでメタリックなJポップサウンドに疲れた人に、「音楽ってそんなんだけじゃないんだよ」と、このアルバムとともにそっと教えたい。 画一的なメッセージ、画一的なサウンドに囲い込まれることなく、本当に自分にとって必要な大切な音楽を各々が探し求めるべきだ。 「魂の自由」だけは各人がキープしておかないと、いつの間にか巨大な何らかの力によって取り込まれ、取り返しのつかない事態に陥ってしまうぞ……ってなんか話がすごく大きくなってますが、要するに、肩の力を抜いて、秋の夜長に聴ける作品だということを言いたいわけです。  アコースティックギターとエレクトリックギターとベースとドラムとキーボード、ほとんどそれだけで編まれたシンプルだが滋養と旨味に満ちたバンドサウンド、そしていい感じで力みが取れてなおかつ衰えを知らない青山氏の美声に酔いたい秋です。
ブルーズ・フォー・トマト
Pヴァイン・レコード
2011-10-19
青山陽一

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posted by つむ at 10:54

PINKのベストアルバムがかっこよすぎる!!

 PINK、といっても、もはや伝説のバンドなので知らない人も多いかもしれない(最初に言っておきますが、洋楽のP!NKというアーティストがいるみたいですがそれとは異なりますのでご注意を。 こちらは80年代中期~後期に日本に存在したロックバンドです)。  私自身、小学生のころに「ミュージックトマトJAPAN」で「Don’t Stop Passengers」「KEEP YOUR VIEW」(←この曲は当時マクセルのカセットテープのCMソングだったので覚えている方もいるかも)を聴いたくらいであって、確かにかっこいいとは思ったけれど,ド田舎の小学生にそれ以上フォローする経済力はなく、私の中ではフェイドアウトしてしまった(そしてPINK自体も解散してしまった)。  そんなある日…といってもついこの2月ごろなんだけれど、youtubeで偶然「KEEP YOUR VIEW」のPVを見つけ「おっ懐かしい」と見てしまったのがPINKとの運命的な再会。   その後立てつづけにいろんな曲を聴きまくり、はまりまくり、CDを買いたいと望むも、もはやどこのショップをあたっても廃番、またはとんでもない高値で、ベスト盤も何度かリリースされてたみたいなんだけれどそれさえもアウトで、中古やレンタルもダメで、もうCDでPINKを聴くことはできないのかと、あきらめかけていた時だった。  なんと、再びベスト盤が!!  しかも今までCD化されていなかった名曲「TRAVELLER」が初CD化!!  というわけで私だけでなくオールドファンも熱狂している、PINKの待望のベスト盤なんですよ。  購入以来毎日のように聴きまくっております。  PINKのかっこよさ、演奏レベルの桁違いの高さ、無国籍と評された音楽性の魅力……などについてはいろんな人がいろんな場所で語りつくしているので、そして新参者の私ごときが語る資格もないのでここでは書かない。 本当にPINKに関してはなんにも知らなかったに等しい。 「夜のヒットスタジオ」に出演したことがあるのも知らなかったし、「不仲」と噂されていたことも(これに関しては「決してそんなことはなかった。お互いがリスペクトしているからこそ、言いたいことが言えていたのだと思う」と、ベースの岡野ハジメ氏がライナーノーツで書いているけれども)、二人のギタリストの方が二人ともすでに他界していることも……。 なにしろ何度も書くがド田舎の小学生で、入ってくる情報も本当に限られていたのだ。 周りはアイドルのファンばっかりだったし。   私に言えることは「とにかくかっこよすぎる!!!」ということだけ。    しかしyoutubeってつくづくすごいメディアだなとあらためて感じ入った次第。  Youtubeがなければ一生、PINKをはじめとする、思春期の頃にすれ違った音楽たちとは縁がなかっただろう。  PINKのことをよく知らない方も、まずはyoutubeで聴いてみられることをおすすめします。  シングルになった「Don’t Stop Passengers」「KEEP YOUR VIEW」「TRAVELLER」などなどは問答無用の名曲であるとして、今回のベスト盤に収録されている中では「SCANNER」のスリリングなカッコよさ、エスニックな魅力炸裂の「SECRET LIFE」「日蝕譚」、これで踊らない人がいたらお目にかかりたい「光の子」「ZEAN ZEAN」、そしてきわめつけの「YOUNG GENIUS」で打ちのめされて下さい。  うちの3歳児に「Don’t Stop Passengers」のPVを見せたところけっこう気に入って、「どーんすとっ、ぱっせっせー」と口ずさんでいることも付け足しておく。
ゴールデン☆ベスト ULTIMATE
ワーナーミュージック・ジャパン
2011-09-07
PINK

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posted by つむ at 10:33

ムーンライダーズ「青空百景」

 ご覧になった方もいらっしゃるかもしれないが、先日のNHK「ブラタモリ」(タモリが東京都内をぶらぶら散策するだけの番組)で、羽田空港を特集していて、ムーンライダーズの超名曲「くれない埠頭」がかかった。  といっても5秒くらいだけだったけど  ともあれ、ムーンライダーズの曲がメディアに流れるのは大変貴重なので、mixi内のムーンライダーズコミュニティでも結構盛り上がっていた。  私としても、鈴木慶一・博文兄弟を育んだ大田区・羽田には以前からどんな町並みなのか興味があったので、ワクワクしながら見てしまった。  その「くれない埠頭」を含む80年代初頭のライダーズ名曲をたっぷり楽しめるのがこの一枚。  発売の経緯については有名な話なのでさらっとふれると、前作「マニア・マニエラ」が「難解すぎる」「売れない」とお偉方から批判され、「だったらリリースしない」とメンバー自ら発売を拒否。 かわりに「こういうポップなのつくりゃいいんでしょ」という感じだったのかは知らないが、同じバンドとは思えないほどポップに突き抜けた本作「青空百景」をリリースしたという流れ。  だからといって本作で大ブレイク!とは行かなかったみたいだけれど(しくしく)。  「僕はスーパーフライ」「青空のマリー」「真夜中の玉子」「トンピクレンッ子」……とまあ、これでもかというほどピーカンな曲が並ぶ(トンピクレンは特にお気に入り。「お風呂に入る子元気な子」って……)。  そんな中でも、「物は壊れる 人は死ぬ 三つ数えて 目をつぶれ」というようなダークな曲もしっかり収録というあたり、「ただのポップなアルバムで終わらせない」というメンバーの意地を感じる(か?)。    そして冒頭の「くれない埠頭」がラストに来るんだな。  何度聴いてもしみじみさせられる。  「夢を見た日から 今日まで走った」なんて歌詞、なんだかムーンライダーズの軌跡をそのまま表したようではないか。  そして現在も走り続けている。 もう35年も。  「結局、いつも昨日の続きなんですよ」という、岡田徹氏のインタビューでの言葉が思い出される。  昨日の作業の続きを続けているうちに何十年も気づけば経っていた、なんてかっこいいんだろう。  これといって何年も継続しているものが何ひとつない私(まあ一応、このブログは6年も続けてますけど)にとっては、まぶしすぎるバンドである。
青空百景
Sony Music Direct
2006-10-25
ムーンライダーズ

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posted by つむ at 23:31

NHKおかあさんといっしょ 最新ベスト「コロンパッ」

 最近、わが家のドライブのBGMは常にこの一枚。  「子供ができたからって童謡やアニメソングを車ではかけまい」と思っていたはずの私が、あっけなく子供に迎合して、ずっとヘビーローテーションしている。  やっぱり、CDに合わせて子供が歌うのを聞くと楽しいし、成長したんだなあとも感じるから(親バカ全開か?)。  2009年11月「でんきの子ビリー」から、2010年10月「まほうのとびら」までの「おかあさんといっしょ」今月の歌をすべて収録、プラス「あしたははれる」「夢のなか」など旧曲を現在のお兄さん・お姉さんの歌で。  子供の歌だと侮るなかれ。 バックのサウンドはかなり大人の耳にも耐えられるクオリティだと思う。  そうじゃなかったらさすがに延々かけないと思う、わが家も。  当然、紅白歌合戦でも歌われた「ドコノコノキノコ」も入ってます。  それにしても子供の吸収力ってすごいなあと思う。  うちの子はほっといたらすぐに歌が出てくるんだけれど(現在2歳8ヶ月)「またきみーに、こいしてる、いままでよーりもふーかく」「あいうぃっしゅ、あいうぃっしゅ」「あいにーじゅー、あいうぉんちゅー」「ありがとーってつたえたくてー」「バイバイバイヨン」「といれにはー、それはーそれはー、きれいなー」と、一人紅白歌合戦かいってくらい、去年のヒット曲を歌いまくってくれるのだ。  私もたいがいテレビは見てた方だけれど、ここまでいろいろ歌ってたとは思えない。  今年はどんな歌謡曲、そしてどんな童謡が、うちの子を楽しませてくれるのでしょう。 楽しみ楽しみ
NHKおかあさんといっしょ 最新ベスト コロンパッ
ポニーキャニオン
2010-10-20
TVサントラ

ユーザレビュー:
毎朝子供と見ている人 ...
さみしくなんかないっ ...
よかったんだけどさみ ...
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posted by つむ at 14:46

キリンジ「自棄っぱちオプティミスト」

 「ダヴィンチ」誌に連載していたキリンジのコラムに加え、ロングインタビューや対談、用語集などてんこ盛りの単行本「自棄っぱちオプティミスト」が発売になった。  私はダヴィンチ誌連載中はこのコラムを読んでいなかったので、今回本になってほっとした口である。  前回の単行本「あの世で罰を受けるほど」に比べ、格段に「エッセイ」としての風格が増したことに驚く。 音楽活動で忙しいはずなのにこのクオリティの高さは、素直に感服した。  ミズモトアキラ氏によるロングインタビューは、デビューから現在までのキリンジを振り返って二人が語った、今まで語ることのなかった本音も交じった、興味深いもの。  「やっぱりあの頃はそうだったんだ…」と納得いく個所もあった。  『都市鉱山』を息子さん(小学1年生)に聴かせたところ「パパ、もっとまじめに歌いなよ!」と言われてしまったという高樹氏には笑ってしまった。  そして圧巻は、キリンジにまつわる用語をまとめた辞典、その名も「奇林辞」。  好きな本、好きだった場所、子供時代の嫌だった思い出、などなど、キリンジを形作っているあらゆる物や人を網羅した(うーん、それは言いすぎかな。特に「人」に関してはもっと掲載するべき重要人物がいっぱいいるような気がする。青山陽一氏とか)辞典なのである。  子供会が嫌で、友達がいなくて孤立していたのに、高樹氏もかばってくれなくて、「ふつうお兄ちゃんは弟の面倒見るもんだろ!」と子供心に思ったという泰行氏にまた笑ってしまった。  字がびっしりなので、活字好きな私なんかにとってはありがたいが、キリンジのヴィジュアルをもっと見たいというファンには若干物足りないかも。  でも読み応え十分です。 最新作「buoyancy」で気になったという方も、昔からのファンも、読んでみるべき!
自棄っぱちオプティミスト
パルコ
キリンジ

ユーザレビュー:
期待を裏切らない!キ ...
松本大洋さんの挿絵前 ...
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posted by つむ at 23:08

青山陽一「Bugcity」

 青山陽一氏のメジャー第3作である。   かわいくて憂鬱なインスト「停電」で幕を開ける本作。  どちらかというと全体に緩めののりで、それでいて今までになくポップでカラフルな、メジャーデビュー後のひとつの区切り、到達点ともいえそうな作品。  珍しく社会現象に目を向けた歌詞(「Big Child」「Bright Lights Bugcity」など)が目立つのも特徴。 まあ、この人の場合よく読まないとわからないわけだが。  クールに街や社会を切り取って見せる一方で、時々「どうしたの?」と言いたくなるくらい熱く叫ぶことも(「三日月」)。  ♪どこか遠くに君と逃げて♪なんて青山さんに歌われたらドキッとしてしまう。 まったく油断ならないのだ、この人は。  ラストはキリンジの堀込泰行との掛け合いが聴ける「4D Raven」。  サイダーとミルクティーの対決、あるいはクラッカーとキャラメルの対決とも言うべき、ある意味すさまじい声の競演である。 演奏のテンションも最高。  メジャー第1弾「So Far, So Close」が好きすぎて(300回くらいは聴いたと思う。私が所有しているすべてのCDの中でいまだにトップ再生回数だと思う)、インディーズ時代のアルバムも全部そろえて、そしてこの作品に改めて感嘆して、当時の私は本当に青山氏の音楽とともに日々を過ごしていたという感じだ。  「歌詞が難しそう…」「メロディーが難しそう…」みたいな偏見をお持ちの方がもしいたら、まずはこちらから聴いてみてほしい。 意外にも(?)素直に楽しめるはずだから。
Bugcity
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2001-06-06
青山陽一

ユーザレビュー:
青山陽一はもっと売れ ...
キリンジとの類似点、 ...
ジャケットもサウンド ...
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posted by つむ at 22:23

キリンジ「BUOYANCY」

♪いらなくなったPCおくれよ、はずかしい動画は消したか?♪  もう、これでしょう。 この曲に尽きる。 キリンジの8枚目のアルバム「buoyancy」(ボイエンシーと読むそうです。「浮力」というような意味らしいです)は。  この「都市鉱山」という曲が、私がアルバムを購入する前からあちこちで話題沸騰で、「兄ついに壊れた!」「桑田佳祐みたい」などと書かれており、「いったいどんな……??」と期待半分怖い半分で聴いてみたところ、少なくとも桑田佳祐ではない、というかこれは鈴木慶一氏のシャックリ唱法以外の何物でもないではないかっ! (♪はずかしいッ♪のところなんて特に)  これは面白すぎる。  キリンジといえばなんといっても、堀込弟こと泰行氏のシルキーでミルキーなハイトーンヴォーカルが私も大好きなんだけれど、この曲は兄・高樹氏のヴォーカルで始まる。 曲調もサウンドもどこかムーンライダーズっぽいし、これはキリンジの新境地なのか? 泰行氏のヴォーカルは控えめに随所随所に現れるだけ。 それがまた効果的なのだ。  泰行氏が歌いまくるのも大変ありがたいけれど、この曲みたいな実験(?)も全然ありだなあ。  本当に油断できない二人組である。  というわけで、のっけから興奮気味に書いてしまったけれど、実のところこの曲など数曲を除いては、かなり地味?な印象を与えてしまう作品なのである。 正直に書いてしまうと。  いや、地味という言い方は誤解を招くかな。 「深海に潜ったキリンジ」という感じなのだ。  「空飛ぶ深海魚」「アンモナイトの歌」などといった曲があるせいもあるけれど、楽器も控えめで、純粋にメロディの良さを堪能できる作品群という印象だ。  初期の頃の、生ホーンやストリングスや女性コーラスなどでにぎやかだったキリンジを愛する向きには、ここ数年の(はっきり言ってしまえばセルフプロデュースになってからの)キリンジは物足りなく感じるみたいだけれど(そういう意見もちらほら見かける)、私も実はそうなんだけれど、こういうキリンジもいいかもなあ……。  ゆったりと、たゆたうようなキリンジも悪くない。  ギターとドラムとベースとキーボードという最小限の楽器プラス、スティールパン、口笛、ハーモニカなど温かみを感じる音、さらに青年から壮年へ変化する男の憂愁を感じさせるようになった泰行氏のヴォーカル、そんでもって歌唱力が格段にアップした高樹氏のヴォーカルもスパイスになり、秋の夜長にじっくり聴けるスルメのようなアルバムになっている。  キリンジにはやっぱり秋が似合う。  現在スマッシュヒット中(なのかな?)のシングルは「夏の光」だけれど、早く秋が来てほしいよ
BUOYANCY
コロムビアミュージックエンタテインメント
2010-09-01
キリンジ

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posted by つむ at 22:55

キリンジ「For Beautiful Human Life」

 私の中でまたキリンジがブーム。  もちろん初期の作品も素敵だと思うし、近作も良質なアーバンポップ(あえてこう書きます。心からのリスペクトをこめて)なんだけれども、その二つの懸け橋となっていると思われる、この作品「For Beautiful Human Life」が、やっぱりどうにもこうにもいまだに好きでたまらないのです。  あまりにもすがすがしいイントロから、新しい生活への期待がふくらむ「僕の心のありったけ」、暗闇から何かが生まれてきそうな、そして変拍子が何ともいえずかっこいい「the echo」、そして問答無用の名バラード「スウィートソウル」と、名曲ぞろいなんだけど、私の中でのこのアルバム収録曲の2大巨頭は「愛のCoda」そして「繁華街」。  「愛のCoda」は、恋人と別れる覚悟で異国に旅立つ男の歌。 空港で流してほしい、本当に景色が見えてきそうな、哀切なナンバー。  「繁華街」はこの重ーい感じが何とも言えない。 どんよりと雨が降る異国の夜の街。 いかがわしい雰囲気。 私の中ではムーンライダーズ「シナ海」と並ぶ名アジアンソングである。  とまあ、いろいろ書きつつ、やはり最大の魅力は泰行氏のヴォーカルであるという、これまたいつもながらの事実にたどりつくんだな。  初期の頃の、メロディーを一生懸命たどっているような(それもまたチャーミングだったんだけど)ヴォーカルも、最近の男性の色気が漂うようになりつつあるヴォーカルももちろん大好きだ。  けれどもこの時期はそのちょうど中間。 青年から大人の男性へ……青さもありつつ深みが増してきた、という、私的には一番の好みのヴォーカルを聴かせてくれる。  もうとにかく聴いて下さいとしか言えない。 好きだわー。  特に「スウィートソウル」のこの歌声はどうよ……  個人的なことを書くと、このアルバムがリリースされた頃は、私の今までの人生の中で、最も人間的に落ちていた時期だった。  向かない仕事を辛抱してやっていたものの、ストレスが体全体に噴き出てしまい、何かしら病院にばかり通っていた。  このアルバムだって病床で聴いていたものだ。   結婚2年目で、夫婦仲もまだまだしっくりいってるとは言い難い状況だった(新婚さんがアツアツとは限らない。新婚だからこそぎくしゃくもするものなのだ)。  人間として半分死にかけていた。  だからこのアルバムも、収録曲は素晴らしいとは思っていたものの、本当に心から楽しんでは聴けていなかった。  そして今。  私なりに尊厳を取り戻して、人生における大きな目標も達成して、しあわせといえる状況を迎えて、やっと、心から「このアルバムいいなあ。キリンジいいなあ」と思えるようになったのだ。  まあ、私のことはどうでもいいとして、名盤である。   キリンジをさわやかなポップデュオだと思っている方にこそ聴いてほしい、黒光りするキリンジである。 
For Beautiful Human Life
EMIミュージック・ジャパン
2003-09-26
キリンジ

ユーザレビュー:
世界に誇れる大傑作こ ...
研ぎ澄まされたアレン ...
相変わらずいいなあ。 ...
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posted by つむ at 23:20

カーネーション「Velvet Velvet」

 やばい「ジェイソン」かっこ良すぎる。  てな感想だけでは中学生みたいだから、ちゃんとレビュー書かなきゃ。  いや、でもこれだけで十分でしょう。   あの「ジェイソン」がこんなにもかっこ良く、ちゃんと歌もついて、復活するとは思いもよらなかったから。  思い出すのは9年前の大阪城公園。  野外イベントにカーネーションの姿があった。  当時のカーネーションは、(私たちはもちろん知らなかったけれど)、いろいろ問題を抱えていて、そのうちの一つが結局メンバー2名脱退という形になってしまったんだけれど、この日演奏された「ジェイソン」(この時はタイトルさえアナウンスされず、「センチメンタル」という曲から黙ってこの曲に突入した形で、われわれ観客は「は?」って感じだった)にはそういったバンド内の混沌がにじみ出ているようで、「何かあったのかな? どうしちゃったんだろうカーネーション?」てな不安を抱えることになった。  MCも何もなく、ただ黙々とインストを延々演奏することなんてそれまでのカーネーションのライブでは見たことなかったから、なんだか不気味な感じさえしたものだ。  あれから何度かのレコード会社・事務所の移籍、そしてさらに1名のメンバーが脱退という衝撃的な出来事を経て、普通ならバンド自体無くなっていてもおかしくないくらいの試練を乗り越えて、カーネーションの新譜が完成した。  サポートドラムの中原由貴さん(私より2歳年上なだけの若い女性である。なんか…)も違和感なく、いつにも増して風通しがよく、いい意味で軽く、それでいてゴリゴリ、ガツンとした味も健在で、メロディーも直枝氏のヴォーカルも伸びと華があって、なんだかいろんな出来事があったことをまるで感じさせなくて、ほっとさせられる作品である。  純粋に日本のロックアルバムとして素晴らしいと思う。  で、「ジェイソン」ですよ。  今作中もっともゴリゴリガツン系の曲で、ライブで盛り上がりまくること必至だろう。 9年前の「ポカーン@大阪」は絶対にありえないはずだ。 私もライブで聴きたいよお(当方、赤子育成中につき、身動きとれず)。  
Velvet Velvet (初回限定盤)(DVD付)
ブルースインターアクションズ
2009-11-25
カーネーション

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posted by つむ at 22:25