キリンジ「7」全曲ひとことレビュー
というわけで前記事に引きつづき、キリンジ「7」の全曲の感想を書いてみたいと思います。
・家路
「the echo」を思わせるスピード感あるナンバー。
・朝焼けは雨のきざし
ゆったりした、雨上がりの朝にぴったりの曲。
・Shootin' Star
今回のぶっ飛びナンバー1がこの曲。どーしたんだ泰行!?ヤスユキはヤスユキでも岡村か!? と思わせるファンキーなナンバー。でもそこはキリンジ、音も控えめに、クールさは失っていない。泰行氏のヴォーカルも色気たっぷりです。
・今日も誰かの誕生日
不二家か何かのバースデイケーキのCMにぜひ使ってほしい、幸福感あふれるバースデイナンバー。サビもキャッチーだし、配信オンリーのシングルだったなんてもったいない。
・タンデム・ラナウェイ
これまた音も少なめに大人っぽく迫る、クールなナンバー。こういう曲って今ではキリンジでしか聴けなくなってしまった。
・君のことだよ
やわらかいポップな曲。これも今からでも遅くないから普通にシングルCDで出せばヒットするよ?
・ジョナサン
泰行氏お得意のキリンジ流ロックナンバー。散歩にぴったりのテンポが今の季節に気持ちいい。
・Ladybird
一転してゆったりとした、眠気を誘うバラード。リラックスできます。歌詞がちょっと意味深。
・この部屋に住む人へ
高樹氏らしい、日常のちょっとした不安を切り取った曲だが、欲を言えばもう少し歌詞をぎゅっと絞ってほしかったかな。
・囁きは天使のように
今回は泰行氏が頑張ってます。本当に地味ながらしみじみと心に響く曲を作る人です。
・グレイハウンド・マン
またしても泰行氏のほのぼのナンバー。キリンジ流フォーキー。
・もしもの時は
初期の名曲「茜色したあの空は」を思わせるカントリーな曲だが、歌詞がちょい危ないです。
すらーっと一気に聴けてしまう今作。
今までのキリンジのアルバムってわりと起伏があって、「ひえー!」って感じの曲と「和む~」って感じの曲が混在していた感があったが、今回は比較的どの曲も「和む系」である気がする。
「CDジャーナル」誌での高樹氏の発言。
「俺ってこんなにすげーんだぞ!というのは今回はなくなりましたね。「FBHL」の頃はありましたけど(笑)」
確かに「FBHL」は「すごいよタカキさん!」という感じの、高樹汁たっぷりの作品で、だからこそ今でも私の中ではナンバー1の名盤なんだけど、そういうエゴのようなものよりも、純粋に作品の良さを聴かせることに徹したのが今作のようである。
高樹氏があまり歌わず、泰行氏がガンガンに歌いまくっているのも、「いい曲をいいヴォーカルで」という思いの表れかも(いや、高樹氏の遠慮がちなヴォーカルも好きだけどさ)。
本当に一枚として同じような作品がない、相変わらず日本で最も信頼のおけるミュージシャンのひと組だと思う。
7-seven-(DVD付)
・家路
「the echo」を思わせるスピード感あるナンバー。
・朝焼けは雨のきざし
ゆったりした、雨上がりの朝にぴったりの曲。
・Shootin' Star
今回のぶっ飛びナンバー1がこの曲。どーしたんだ泰行!?ヤスユキはヤスユキでも岡村か!? と思わせるファンキーなナンバー。でもそこはキリンジ、音も控えめに、クールさは失っていない。泰行氏のヴォーカルも色気たっぷりです。
・今日も誰かの誕生日
不二家か何かのバースデイケーキのCMにぜひ使ってほしい、幸福感あふれるバースデイナンバー。サビもキャッチーだし、配信オンリーのシングルだったなんてもったいない。
・タンデム・ラナウェイ
これまた音も少なめに大人っぽく迫る、クールなナンバー。こういう曲って今ではキリンジでしか聴けなくなってしまった。
・君のことだよ
やわらかいポップな曲。これも今からでも遅くないから普通にシングルCDで出せばヒットするよ?
・ジョナサン
泰行氏お得意のキリンジ流ロックナンバー。散歩にぴったりのテンポが今の季節に気持ちいい。
・Ladybird
一転してゆったりとした、眠気を誘うバラード。リラックスできます。歌詞がちょっと意味深。
・この部屋に住む人へ
高樹氏らしい、日常のちょっとした不安を切り取った曲だが、欲を言えばもう少し歌詞をぎゅっと絞ってほしかったかな。
・囁きは天使のように
今回は泰行氏が頑張ってます。本当に地味ながらしみじみと心に響く曲を作る人です。
・グレイハウンド・マン
またしても泰行氏のほのぼのナンバー。キリンジ流フォーキー。
・もしもの時は
初期の名曲「茜色したあの空は」を思わせるカントリーな曲だが、歌詞がちょい危ないです。
すらーっと一気に聴けてしまう今作。
今までのキリンジのアルバムってわりと起伏があって、「ひえー!」って感じの曲と「和む~」って感じの曲が混在していた感があったが、今回は比較的どの曲も「和む系」である気がする。
「CDジャーナル」誌での高樹氏の発言。
「俺ってこんなにすげーんだぞ!というのは今回はなくなりましたね。「FBHL」の頃はありましたけど(笑)」
確かに「FBHL」は「すごいよタカキさん!」という感じの、高樹汁たっぷりの作品で、だからこそ今でも私の中ではナンバー1の名盤なんだけど、そういうエゴのようなものよりも、純粋に作品の良さを聴かせることに徹したのが今作のようである。
高樹氏があまり歌わず、泰行氏がガンガンに歌いまくっているのも、「いい曲をいいヴォーカルで」という思いの表れかも(いや、高樹氏の遠慮がちなヴォーカルも好きだけどさ)。
本当に一枚として同じような作品がない、相変わらず日本で最も信頼のおけるミュージシャンのひと組だと思う。
7-seven-(DVD付)
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