北陸旅行へ行ってきました。

北陸旅行へ行ってきました。 三方五湖サービスエリアで抹茶ソフトクリームを食し、徳光パーキングエリアまで車を飛ばし……。 しかし思うのですが、舞鶴・若狭自動車道から北陸自動車道っていうんでしょうか、あまりSAやPAが途中にないものだから、徳光PAでめちゃ混むんですよね。それでもなんとか海が見える二階の席をGETし、カレーを食し、金沢まで。 金沢城をじっくり見て、武家屋敷へ。「和菓子 村上本店」にてかき氷を食し(食べてばっかりやな)、福井から石川にかけての地域にしか存在しないといわれている、ウサギや桃、菊などのかわいらしい「棟止瓦」を見つけました。
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北陸では回転寿司店で美味い海産物を食うべし!との兄の主張に基づき、「金沢まいもん寿司」というお寿司屋さんでまたしてもたらふく食べ、山中温泉内のホテルへ。これで一日目は終了しました。 翌日、ホテル周辺の遊歩道を散策。
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あやとりはしを渡り、道場六三郎氏考案のスイーツが食べられるという川床を経て、ずんずん歩きます。 正直、欄干がない場所も多く、怖いです。すべるような靴は絶対ご法度です。 やっとのことでこおろぎばしまでたどり着き、お酒屋さんでお土産を買い、次なる目的地、東尋坊へ。 実はあまり気が進まなかった東尋坊行き。 怖そうなイメージしかなかったのですが、観光客も多く、崖までの道には商店街があり、おいしそうなイカ焼き、トウモロコシ焼きなどのいい匂いが立ち込め、怖さも忘れて楽しく歩いているうちに気づけば崖っぷち……。
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スターバックスでもなく、「すなば珈琲」でもない、「IWABA CAFE」(岩場カフェ?)なるおしゃれなカフェもあって少し笑えます。 福井って立派な鬼瓦を擁したお宅が多く、家というものにかける思いの熱さを感じます。 関西だとお寺にしか付いていないようなすごい鬼瓦が、普通のお宅にぼんぼん付けられているのに圧倒されつつ、福井市内に入りました。 かわいい路面電車「フクラム」がお出迎え。
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福井城址を散策した後、ここまで来たらやはりお約束の永平寺へ。 霧雨そぼ降る中の参拝となってしまいましたが、それもまた趣あるものでした。
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(おまけ)関西地方ではなかなか見つからない、サンエックスのキャラクター、「くつしたにゃんこ」。 北海道の親戚からペンケース型のぬいぐるみをもらって以来、ずっと他のグッズを探していたのですが、ついに、徳光PA内のお土産屋さんで指人形になるぬいぐるみを見つけたのでした。
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「みみちゃん」と名付けてかわいがっています(本名は「ぼんちゃん」というそうですが)。 仕事を久しぶりに忘れて、何者でもない自分に戻れた(かな?)楽しい旅でした。 ちなみに「てくてく歩き」というガイドブックを参考にしました。
金沢・北陸 (ブルーガイドてくてく歩き)
実業之日本社

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posted by つむ at 15:12

Richer別冊「淡路島の本」を片手に淡路島へ

 淡路島に行ってきました。  一日目のランチは洲本市・アルチザンスクエア内にある「小空カフェ」(P23)。  かなりおしゃれな外観に若干場違い感を覚えながら入ってみたビビりの私も、玄米ランチにほっこり。  オーガニックなヘルシーランチだけど意外とボリュームあり。
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 子ども向けにキッズハンバーグプレートもあります。  お腹パンパン状態で洲本を後にし、肝心のアルチザンスクエアの中はほとんど散策しなかったことに気付いたのだった  子供のためにファームパークへ。  こちらはコアラをはじめとするかわいい動物たちがいっぱい。  すごい怖い寝かたで熟睡する「ゆめちゃん」。
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なんと一本の枝に寄りかかってるだけという……。 落ちるよ!  モルモットや亀にさわったり、機関車のような乗り物に乗ったり、楽しんだんだけれど、あまりの暑さに「アイス食べたい!抹茶アイス!」と子供がわめきだしたので、「淡路島でアイスといえばここ!」といわれる福良にある「Gエルム」(P30)へ。  しかし、なんと臨時休業だった。  がっくししながら別の場所でソフトクリームを買い与え、南淡路ロイヤルホテルへ。  こちら、この本にはなぜか収録されていないが、きれいでリーズナブルでもちろん温泉もあり、使えるホテルだった。  翌日は「道の駅うずしお」にてうずしおのかなり近くまで下りてみた。 すごい風!すごいフナムシ!に閉口したが、景色はやはり壮観。  そのあと、あきらめきれず再び「Gエルム」へ。 今度は開いてた!   朝早くから次々にお客さんがやってくるさすがの人気店。   ブルーベリーヨーグルトのアイスは、主張しすぎない繊細な味わい。
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 フードもあるようなので今度はランチにでも来ようっと。   いざなぎ神宮(P111)にて神様のパワーを存分にいただき、郡家の海沿いにある「Cafe Marukou」(P90)にてランチ。  こちらは「漁具展示館 丸幸」に併設されているカフェ。  ちょうど昼時で満席で、あきらめて帰ってしまう客もいたが、私たちが「待ちます」と言うと、なんと漁具展示館内のすっごく綺麗な会議室で待たせて下さったのだ! 感激!
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 ほどなくして空いたのでカフェへ。  外は海だけ!という究極のオーシャンビュー。  シラス丼も美味しかった。  入口には宝塚歌劇団星組・壱城あずさ、花組・華雅りりかからのサインやハガキが! タカラジェンヌも癒されに訪れるカフェなんだ。  私の母の実家が旧・西淡町にあるため、昔から淡路島にはよく行っていたが、言うまでもなく親や親戚といっしょに淡路島のカフェめぐりをする機会はない。 そうこうするうちにこんなにもたくさんのおしゃれなカフェが淡路島にできていたんだという事実を、このガイドブックを読むまで知らなかった。 淡路島はいつのまにか、ロハスでオーガニックで癒される島、ということになってたんだね。  本書にはそんな淡路島の魅力にひかれ移住してきた人たちの記事もある。 田舎暮らしはそんなに甘いものではないと田舎出身の私は思ってしまうけれど、たびたび訪れる分には淡路島は本当にすてきな場所です。 島全体に穏やかな気が漂っている感じ。
淡路島の本―いいトコいっぱい! (えるまがMOOK)
京阪神Lマガジン
2012-04-24

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posted by つむ at 22:08

村上春樹「雨天炎天」

 四駆でタフにハードに道なき道を行く!みたいな旅行記って、とかく汗くさくて男くさくて、はっきり言って私の好むところではないわけだけれど、そこはやはり春樹氏。  本書はギリシャとトルコの辺境旅行記なんだけど、どことなくとぼけた雰囲気の文章は健在で、男性数人での旅行にもかかわらず、汗くさい感じはほとんどない。  おそらく、その土地で出会った人、およびその土地で食べたものについての記述が多いからだろう。  ギリシャの島ではギリシャ正教の修道院めぐり。なかなかそういう旅行を思いつく人もいないんじゃないか。僧侶か野猿かわからないくらい汚いなりをしたお坊さんから「今度来るときはギリシャ正教に改宗しておいでなさい」とまじめに説教されたりもする。あまりありがたみがないような気がする。すごくおいしいウゾー(ギリシャの酒)やコーヒーやルクミ(ギリシャの京菓子のようなものだろう。ゼリー状の甘いお菓子)や野菜をたっぷり食べさせてくれる修道院もあれば、カビの生えたパンを水道水に浸したやつに、どくどく酢を注ぎ込んだ冷たい豆のスープというとんでもない代物を施してくれる修道院もある。まあその道中がかなり気の毒なんだけれどおかしくて、さくさく読み進めてしまった。  21日間かけて四駆でトルコを一周する旅。美しい黒海沿いの街もあれば、荒くれた物騒な街もある。どこにも言えることは、チャイを飲ませるカフェ(チャイハネというそうだ)があちこちにあって、しかもチャイがむちゃくちゃ安いということ(一杯10円がおおよその相場)。いいなあ。スターバックスもそれくらい安くなってくれたら毎日のように通うのになあと、心底うらやましくなる。  ギリシャの人々もトルコの人々も、基本的にものすごく素朴で優しい(もちろん泥棒関係の人々は除いて)。トルコの国境を守る兵士たちとチャイを飲みながら談笑したり、兵士の一人に空手の型をつけてあげたりする場面はほほえましい。この旅行が行われたのは20年くらい前なのだけれど、今でももしかしたら基本的な人々の心は変わっていないかもしれない。日本人の心はこの20年でずいぶん余裕を失ってささくれ立ってしまった気がするけど……。 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行
posted by つむ at 11:19

村上春樹「辺境・近境」

 春樹氏の旅行記の中では、日本の町もいくつか含まれているため、読みやすい部類に入るかもしれない。  ラインナップは、アメリカ・イーストハンプトン、山口県・からす島、メキシコ、香川県、モンゴル、アメリカ横断、そして兵庫県西宮市~神戸市。  からす島での無数の虫たちとの格闘も、モンゴルの手付かずに残された戦場の跡も、香川県・さぬきうどん食べくらべ紀行もそれぞれおもしろかったけれど、なんといっても圧巻は「メキシコ大旅行」であろう。  メキシコという国のことはまったく知らなかったし興味もなかったし、これを読んでみてメキシコに行ってみたいとは(残念ながらまったく)思わなかったんだけれど、とにかくメキシコという国は、貧富、泥棒、暴力、観光地と貧しい村、宗教、物売り、過酷な気候、不衛生な食事、機械類の故障、悪路、エトセトラエトセトラ、とにかく旅行記をおもしろくさせる要素の集合体ともいえるような国で、読み物としてはかなり読み応えがあった。春樹氏の数々の旅行記の集大成といえるかもしれない。  メキシコ人は、たとえバスのすべての機能が故障したとしても、カーステレオだけは絶対に故障させない。そしてメキシコ歌謡を大音量でエンドレスで流しつづけるという。これはたまらないと思う。日本の普通のバスでそんなことやったら(エンドレスで北島三郎とか、エンドレスで大塚愛とか、あーやだやだ)即刻大量のクレームが来てバス会社は倒産だろう。私が毎日通勤に利用している市営バスはやたらアナウンスが多くてうるさくて、あげく「わ・か・さ生活♪」なんつー宣伝まで流すのでいいかげんうんざりしているのだけど、それをはるかに凌駕するうるささでメキシコのバスは走っているらしい。そしてだれも文句を言わず、(おそらくは)うっとり聞き惚れながら乗っているのだ。  時々強盗が出没する危険な場所を通過する。そうすると警官たちが無言でずかずかバスに乗り込んでくる。銃を持っている。またある時には死体にしか見えない人体を乗せたトラックが横を走っているのが見える。とにかく物騒な旅である。私もいつかはアジア以外の国を旅行してみたいなとは思っているけれど、メキシコはやっぱりちょっと遠慮したいかも。  このメキシコの次にインパクトのある中国~モンゴルの旅行記を読んでも感じるのは、カチカチといろんな規則やら申し合わせやら因習やら常識やらに縛られて、かつそれをけなげに守ろうとし、かつそれを守らない人間を厳しく糾弾する、そういう日常を送っているのは、もしかして日本人だけなんじゃないかということ。もちろんメキシコにだってモンゴルにだってそれぞれ決まりはあるんだろうけれど、日本の場合はものすごく「他人の目」が厳しくて、自分たち自身もすごく「他人の目」を気にする。そしてなんでも連帯責任で、自由がない。それが良い方向に機能している場合ももちろんあり(そうでなければ中国のように「信号なんてあってないようなもの」になり、交通状態が壊滅的になる)否定すべきものではないけれど、こういう旅行記を読んでから街に出ると、ずいぶん窮屈な場所で自分は生きているのかもしれないなあ、とふと思うのだ。  そういう思いは「雨天炎天」「遠い太鼓」を読むとますます強まるんだけれど、それはまた後日書かせてもらいます。 辺境・近境
posted by つむ at 21:59

東京旅日記④ぼくらが旅に出る理由

 ①で、「夫が当日になっていろいろ行きたがったのには理由があるのだ」と書いた。  実は、夫が今の今まで東京に足を踏み入れなかったのには理由があった。  東京に対して、わけもなく嫌悪感、強い苦手意識を持っていたのだという。  「東京の人間はみんなすかしている」「自分のような田舎ものが東京に行ったら笑いものにされる」「どこもかしこもごみごみしていて歩きづらい」という強い思い込み、偏見から、今まで避けてきたのだという。  ま、関西人にはありがちな偏見かもしれないけれど、そんなものに凝り固まって、東京に行かぬまま一生を終えるのはもったいないんじゃないかという思いから、なんとか夫を説得して、東京に連れ出したというわけなのだ。  結果は、これまで書いてきたとおり、上々。予想以上に東京を好きになってくれた。  夫が東京を気に入ったポイントはいくつかある。 *当たり前かもしれないが、交通機関が発達しているため、一度にいろいろな所に行ける。  私も今回旅行を計画してみて、地下鉄だけでこんなにスムーズにいろんな街に行けるなんてと、改めてうれしくなってしまった。歩こうと思えば歩ける距離にいくつもの街があるし。しかも意外なことに、電車代が安い! 「え、160円!?」なんてびっくりすることがしばしばあった。これだったら大阪市営地下鉄の方がずっと高いで。梅田~心斎橋間が3駅しかないのに230円もするもん。 *人が多いのに、ごちゃごちゃした感じがあまりなく、スムーズに歩ける。  夫に言わせると、人にぶつかられたことがほとんどなかったという。私も、ぶつかりそうになった人に逆に道を譲ってもらう場面が結構あったなという感じがする。大阪ミナミなんて歩いてたら、人にぶつかられっぱなしやもん。  それに、なんだかみんな静かに歩いたりご飯食べたりしてるなという印象もあった。明治大学の前も通ったけれど、道行く学生さんたちは楽しそうなんだけれどどこかクールで静か。青山通りのカレー屋さんにどやどやと入ってきてがつがつとカレーを食べ始めた高校生たちもなぜか静か。わいわいぎゃーぎゃーと、周囲の迷惑もかえりみず広がってだべりながら歩く人があまりいない。 *どこから来たどんな人でも、さりげなく受け入れてくれそうな雰囲気がある  夫なんて、「道行く人に笑われてムカついて喧嘩でも吹っかけてしまいそうな」不安を抱いていたと言っていた。それくらい東京に対して気後れしていたらしいのだが、実際東京を歩いてみると、どんな田舎者であろうと、どんな格好をしていようと、笑ったり馬鹿にしたりする人なんていないのだ。みんな他人に「良い意味で」関心がないのだ。ヲタクにはヲタクのための場所が、おばあちゃんにはおばあちゃんの、田舎者には田舎者の、洒落者には洒落者のための場所が用意されているのが東京。ひそひそ噂したりくすくす笑ったりするのは田舎だけの話。東京ではある程度自由にふるまうことができるのだ。  てなわけで、あんなに嫌っていた東京に「毎年でも来たい!」とまで言うようになった夫である。下手にあちこちの観光地に行くよりも毎年東京に来た方が、費用対効果の観点からも良いのではないかと。次は月島でもんじゃ、早稲田大学や下北沢、そして夫が今回最も気に入った浅草をもっとじっくりと……と、夢をふくらませている。  先入観、偏見、苦手意識を持つのはある程度仕方のないことだ。でも、飛び込んでみもしないで、ただ勝手なイメージだけで自分の世界を狭めてしまうのは、あまり楽しい生き方とはいえない。限られた人生の時間の中に、ひとつでも多くキラキラとした思い出をつめこむこと。私たちが旅に出たり、新しい体験をしたりする理由は、少しでも自分の世界を広げ、輝かせることなのではないか。
posted by つむ at 19:23

東京旅日記③いちょう並木のセレナーデ

画像  前日の夜、夫がまたしてもこう言ったのである。  「明日、東京大学に行ったらあかん?」  首相官邸、六本木ヒルズと、いわゆる日本の頂点を極めている人々がいったいどんな所に住んでいるのか見てみたい一心で訪れたという夫が、次に訪ねてみたいのが、日本の頭脳の頂点・東大だという。  まあ、もともと浅草に行くつもりだったので、方向的にはさほどずれていない。では、参ろうではありませんか。  それにしても当たり前の話だけど、ここって東京なのよね。平日の朝に「おはよう朝日です」を見ることはできないのよね。「やじうまワイド」だっけ? ま、それもまた良し。  地下鉄で東大前へ。  本郷の街はやはり今まで見てきた東京の街と同様、人も車も多かったけれど、やかましい感じはしない。やはり学問の街というか、古き良き物を守り続けている街という雰囲気があった。  小沢健二「いちょう並木のセレナーデ」なんかが頭の中をぐるぐる回っていた私だけれど、残念ながらいちょうはちっとも黄色くなってなかった。  東京大学。確かに威風堂々としたたたずまい。古くて味わいと威厳のある校舎たち。  でも、ちょっと古すぎだわ。女子は正直なところかなり辛いんじゃないだろうか。いくら東京大学に入れたといっても、この校舎で4年以上も過ごすの……?  30年くらい前の学生運動の頃から何ひとつ、雰囲気も匂いも学生の質も変わってなさそうな、時が止まったような大学である。  もし(絶対無理だけど)私がここの学生になっていたら、どんな学生生活を送ったんだろう。  4年間、ひたすら勉強に打ち込んで過ごしたんだろうか。  地下鉄でさらに蔵前に移動。歩くにつれ、街が浅草っぽさを増していく。  アキバでヲタクを見まくり、青山で若者を見まくり、ここ浅草でお年寄りを見まくることになった。  浅草は高齢者が元気な街だ。  思うんだけど、東京って街がたくさんあるせいか、「この街はこういう人種の街」っていう住み分けがきっちりしている気がする。だから街ごとに暗黙のルールが出来上がり、たとえば青山通りはこれくらいのスピードで歩くべき。この流れに乗れない者は来ないでね、みたいな「路上のルール」がしっかりできていて、そのルールに乗っかって人々は暮らしている。だから青山通りや明治通りはあれだけ人が多いのに驚くほど流れはスムーズだし、浅草はのんびりしている。大阪や神戸はそうじゃないんだよなあ。どこの街にも老若男女が凝縮されて、流れもルールもへったくれもあったもんじゃない。どうも歩きにくいんだ、関西は。  なんてことを考えながらぼんやりと、新開地にも似た浅草を歩く。  ROXがきれいになっていて驚いた。  お昼は駅前のうどん屋さん。入ろうか迷っていると、店から出てきたおじさんが「セルフだけど、味は良いヨ!」と太鼓判を押してくれたので入る。確かにしこしこと良い歯ざわりだった。  さて、東京旅行もいよいよクライマックス。夫を東京に連れて行くに当たって、どうしても外せなかった場所。足立区立第二中学へ向かう。  夫は大の金八先生ファンなのだ。  しかーし。  区立二中はなんと、よその中学に吸収され、廃校になっていたのだった……。  呆然としつつも、「あの入口から”しゅう”が走って出てきて、そのあとを舞子や金八が追っかけて来てんなあ?」などと金八の思い出にふける私たちに、通りすがりのおばさんが「お写真とりましょうか?」と声をかけてくれる。  東京の人って思いのほか親切である。  荒川土手にも行きたかったんだけど、どこから土手に出ればいいかわからず、諦めて東京駅へ戻った。  帰りはのぞみで快適な旅! いやー、行きがあの狭くて臭い夜行バスだっただけに、夢のように思える。  3日連続、歩いて歩いて歩き倒したため、二人ともぐったり疲れ切っていて、お菓子をぽつぽつ食べながらぐっすり眠ってしまった。    こんな感じで無事終了した東京旅行だったが、この旅行を通して、夫も私もいろいろと考えることがあった。そのことを次回まとめてみたいと思いますので、明日以降もどうか読んで下さいませ。
posted by つむ at 20:03

東京旅日記②痛快ウキウキ通り

画像  10/23。日曜日にふさわしく晴れ渡った空の下、地下鉄に乗って都庁へ出かけた。  でかい。とりあえず高い。  展望台はもはや観光地と化しているようで、私たちのような観光客たちが、でも意外とお行儀よく、窓から一望できる東京の景色を楽しんでいる。  そう、なんだか、東京って関西とはやはり違う。ひとことで言って、がめつくないのだ。  おかげで私たちもすっかりのんびりと観光を楽しむ。  都庁を降りると、地下鉄で国立競技場前へ。  実はこの朝、またしても夫が突然申し出たのだ。  「千駄ヶ谷の将棋会館に行きたい」  将棋が趣味の彼のこと。ここはつき合ってあげないといけない。駅から少し歩いて(途中で道を大幅に間違えて……)、将棋会館にたどり着く。  会館といっても、小さなショップ(?)と、練習場と教室があるだけ。将棋をしない人にとっては完全に退屈な場所だ。  もっと将棋に親しんでもらいたいとか、将棋をしない人にもくつろいでもらいたいという気持ちが少しほしいなという気がした。具体的にはソファを置くとか、展示をもっと増やすとか。  でももちろん夫としてはかなり楽しめたようで、小一時間ほどそこで過ごし、次なる目的地、恵比寿ガーデンプレイスを目指す。  神宮球場も、秩父宮ラグビー場も、この日は秋晴れとあって大賑わい。  そんな中にぽつりと、日本青年館がある。  現在は宝塚歌劇団星組「龍星」を上演中のはず。ちょっとロビーだけでも覗いてみたい……と中に入ると、係のお姉さんにばーっと近寄ってこられて、あわてて逃げ出す。  青山通りも、明治通りも人でいっぱい。  でもなぜか、大阪ミナミのようなうっとうしさはない。  途中でお昼を摂った「カレーの王様」も、おいしくてリーズナブルで便利な場所にあるだけにかなり混んでいたが、どことなくすっきりした印象。  やはり東京の人はギャーギャー騒いだりせわしなく動き回るのをよしとしないのか。  青山通りにある「スパイラルガーデン」の展示物を見たり、明治通りに入る歩道橋にある尾崎豊の記念碑を見たり、ただただ街歩きを楽しんでいるうちに、恵比寿ガーデンプレイスへ。  ところがである。私たちは迷っていた。ここで夕食をとるべきか、またしても当日になって夫が申し出たひとことに従うか。  「六本木ヒルズに行ったらあかん? エモン(H社長のことである、もちろん)がどんな所に住んどるんか見てみたいねん。で、六本木でごはん食べよう?」  うーん。ここまで歩いてきて、前日の疲れもあってもう足の裏が溶けそうなのだ。この上、六本木まで行きたいだと?  しかし、恵比寿ガーデンプレイスの飲食店も高いばかりで今ひとつだし、ここまで来たんだから、ついでに行っとく?というわけで、地下鉄で六本木へ。    失敗だった。  予想はしていたものの、六本木ヒルズで晩ご飯なんて、貧乏旅行者である我々には無謀すぎた。  昨夜の市ヶ谷「庄や」みたいなリーズナブルな飲み屋さんなんて、まず存在しない。  飲み屋さんといっても、おかず一品が千円以上するような店ばかり。  とほほ。  とはいっても、ヒルズ自体には夫はとても感動していた。「やっぱりすごいわ。負けました」を連発。  私の目にはどちらかというと、六甲アイランドとたいした変わりはないような気がしたんだけど……。  だって、高層マンションがあって、ショッピングモールがあるだけだもん。  さて、東京タワーを横目に、とうとう麻布十番まで歩いてきてしまった私たちは、ここでもお店探しに苦戦。もうあきらめて市ヶ谷で食べるか……と思いつめたその時。目についた焼き鳥屋さんにとりあえず入った。  ここがリーズナブルでまずまずおいしくて、おまけに私たちの後からわんさかお客さんが入ってくる、隠れた人気店だったようなのだ。  「ひかり鶏」。まあ、ごく普通のお値段なんだけれどこの界隈では破格ともいえそうな、ビンボーさんの救世主ともいえそうなお店。思わず3時間くらい居座ってしまった。その間、夫は東京への賛辞を連発。すっかり東京を気に入った様子で、帰り道も上機嫌でなぜか私にお菓子や飲み物をおごってくれた。  確かに疲れたけれど、なんとなく満たされた気分で終えることができた、東京二日目でした。
posted by つむ at 19:58

東京旅日記①天気読み

画像  10月21日午後8時40分。三宮発東京行きの夜行バスに乗って、夫と二人、東京旅行に出かけた。  経費節約のために行きは夜行バス、帰りは新幹線ということにしたんだけれど、さらにその夜行バスを安いやつにしてしまったため、狭い、おっさんだらけで臭いがきつい、トイレもないから2時間ごとにトイレ休憩がある(つまり寝ていても起きてしまう)と、なかなかつらい旅になってしまった。  夜行バス言いだしっぺの夫もさすがに懲りた様子。  でも、岐阜、静岡、神奈川と、トイレ休憩にドライブインに降りるたびに少しずつ東京が近くなっていくのはうれしい。  うとうとするうちに、翌朝7時過ぎ、バスは東京駅前に到着した。  まずは朝食を取りたい。7時30分に開店する「ジュノエスク ベーグル カフェ」を待って入店。  Yahooクーポンでプレーンベーグルを1個おまけしてもらって、モーニングセットとともにいただく。  なかなかおいしかった。  実はこの日は朝から雨。しかも土曜日の早朝ということで、人もまばら。これが、東京初めてである夫にとっては結果的に良かったのだ。日曜日の渋谷駅とかから始めていたら、いっぺんに嫌になったかもしれない。  そぼ降る雨の中を皇居外苑まで歩く。  広くて人もいなくて、開放的な外苑をぽつぽつ歩いていると、夫が突然言った。  「国会議事堂に行ってみたいんやけど?」  私の予定には入ってなかったので(今回の予定はすべて東京4回目の私が計画した。けっこう綿密にスケジュールを組んでいたのだ)、慌てて路傍の地図を頼りに議事堂へと歩き始める。  おのぼりさん丸出しで写真を撮ると、さらに夫。  「首相官邸に行ってみたい」  気が進まないけれど、せっかく夫が行きたい所を言ってくれたんだからと、おそるおそる首相官邸へ。リュックを下げた私はテ××ストにしか見えなかったようで、案の定ガードマンがさりげなく後を追ってきた。  そして外苑へ戻る。この段階で4キロは歩いている。  本来の目的地である神田へ歩き始めた途中、また夫。  「大手門の中に入ってみいひん?」    やっとのことで神田にたどり着く(ここまですべて徒歩)。  昼食は神田神保町駅近くのそば屋さんで。食券を買うタイプの店で、安くてまあまあおいしい。  雨だし、店内のおっちゃん客たちもなんだかしーんとしている。  さて、あとはのんびり古書街でも冷やかして、ゆるゆると宿へ向かおうかね、などと考えていた私に、この日最後に夫が放ったひとこと。  「秋葉原に行ってみたい! ヲタクどんなんか見てみたい! 話の種にアキバに行ってみたいっ!!」  まじでー………???  そんなに行きたい所があるんだったら、最初から言っといてくれれば、行程の練り直しも出来たのに……。しかし、夫がこれだけ当日になっていろいろ言い出したのには理由があるのだ。それはまた後日書きます。  結局、神保町から御茶ノ水駅を経て、秋葉原まで。はい。全部歩き通しましたさ。  も~あかん~~~~~~。  疲れきって「カフェ・モコ」へ。このカフェ、スタバ系のあの手のカフェなんだけど、カップは陶器だし、フレーバーコーヒーはめちゃおいしいし、すっかりなごんだ。でも気になるのは、客が私たちだけだったこと……。やはりヲタクの街アキバでは、こういう婦女子系のお店は流行らないんだろうか。  道行く人、あっちにもこっちにもヲタ、ヲタ、ヲタ。男子、男子、男子。  でも、思ってたほど暑苦しい街ではない。  雨だったからかな。    帰りはもちろんJRに乗った。もうこれ以上歩きたくなかったから。  市ヶ谷で降りて、宿にたどり着く。  さて、神楽坂のおしゃれな夜を堪能するぞー!!  と思ったが、やはり貧乏旅行の我々、おしゃれなお店のお高い品に絶句し、結局市ヶ谷まで戻り、「庄や」にて夕食。  こちら、リーズナブルでおいしいけど、ボリュームがけっこうあって、疲れていたこともあり、ふーふー言いながら食べた。  歩いたー………。これ以上ないというくらい歩いた一日だった。  しかし翌日も、そのまた翌日も、さらに歩きまくる運命になることを、このときの私はうっすら予感していたのだった。  to be continued
posted by つむ at 20:01

決死の雪道発進!@有馬温泉

 あけましておめでとうございます(*^_^*)   この年末年始、雪に悩まされた方も多いことと思うが、私たち一家もしかり。  我が家では毎年12月31日~1月1日、双方の親と一泊温泉旅行をすることにしている。そうすれば双方の実家にあいさつ回りをする必要もなくなるし、おせちだ大掃除だと慌てる必要もなくなるということで、けっこう気に入っている行事である。  しかし今年ばかりは、有馬温泉に車で行く道すがら、雪がすごくて! ところどころで故障して乗り捨てられた車が。そのおかげで渋滞がますますひどくなる。有馬についてからの急な上り坂(かつカーブ。かつ狭い。かつ車多し。かつ路面滑りやすい)の恐ろしかったこと! 命からがら宿にたどりつく。  このZというお宿、知る人ぞ知る安くて設備も食事もバッチリ、人には教えたくない公共の宿なのである。今回もたらふく食べ、ガラガラの温泉にゆっくり浸かり(雪のせいで多くの宿泊客がたどりつけていなかったのだ)、ロビーでレコ大なんぞ見る。やっぱりミスチルかあ。なんか気の抜けるレコ大ではある。  部屋に戻り、K- 1のボビーの大勝利に喜び、小林幸子の高価そうではあるが地味な和服を見、年を越したところで眠りにつく。  翌朝である。路面が凍っていて車で急な下り坂を降りるのは危険すぎるということで、ロビーで待機させてもらう。その間、地元のおじさんたちやホテルの支配人さんたちがスコップで路面の雪かきをしてくれ、11時30分、ようやくそろりそろりと坂を降り、有馬を後にする。  まったく、2004年という年、最後の最後まで何という一年だったことか。  地球が、自然が、何らかのメッセージ(というか悲鳴)を、我々に必死で発しているように思える。  雪はともかく、猛暑、台風、津波……このままでは30年もすれば、東京が沖縄並み、青森が東京並みの暑さになるというではないか。  温暖化のことを考えると、暖房をつける気になれず、ぎりぎりまで服を着込むなどして頑張って、なんとか暖房をつける状況を回避しようとしている私である。  キュリー夫人はソルボンヌ大学在学中、貧しくて暖房も衣服も満足でなく、あまりの寒さに椅子か何かを背負って、その「重み」でなんとなく暖かいような気がしながら勉学に励んでいたという。  そこまではしないまでも、惰性で電気をつけっぱなしにすることだけはやめにしたい。  なんかかなり脱線してしまったが、いろんな意味で思い出に残る旅行でした。
posted by つむ at 12:51