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河合香織「帰りたくない 少女沖縄連れ去り事件」(2)

 (前記事からの続きです)  愛情が薄い両親に育てられ、中学時代から男と遊び歩くようになった紗恵(めぐの母)はやがてめぐを身ごもるが、相手の男は冷酷な男で紗恵をラブホテルに置き去りにして姿を消す。仕方なくめぐを出産するが、まったく育児をする気がない紗恵はめぐを実家に置いて出奔する。各地を転々とし、風俗業などで生計を立てるも、精神を病み…
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河合香織「帰りたくない 少女沖縄連れ去り事件」(1)

 とある理由があり、ノンフィクション作家・河合香織さんの著作はすべて読んでいるのだが、その中でもぶっちぎりに私の中に深く残って消えてくれないのが、本書の世界である(もちろん河合さんの著作はどれも素晴らしい。その中でも特に、私にとっては、ということである)。  暴力に支配された家庭に生まれ育ち、離婚歴2回、工場で派遣社員として働く4…
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サニーデイ・サービス「青春狂走曲」

 この本の存在すら、申し訳ないことに全然知らなかった。それくらい、音楽から、サニーデイ・サービスから離れた日常を送っていたことになる。  そう、あの知らせを目にするまでは。  アーティスト本というものは数多く存在するけれども、ここまでほとんどインタビューのみで構成された本もそうそうないかもしれない。  サニーデイ・サービスをず…
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中山可穂「銀橋」

 中山可穂さんの「男役」「娘役」に次ぐ、宝塚シリーズ第3弾が出ていたことを知り、さっそく読みました。  人気男役・レオンこと花瀬レオと、ナッツこと永遠ひかるの間の学年に当たる、実力派男役・ジェリコこと鷹城あきらが今回の主人公。  いぶし銀の輝きを放ち続ける超実力派専科の男役・アモーレこと愛河凛(そういえば大河凛って男役さんが…
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中山可穂「娘役」

 中山可穂さんの「男役」に次ぐ、宝塚シリーズ(?)第2弾は、タカラヅカの娘役と、彼女に純粋な愛をささげるヤクザの組長という、ありえないようであるかもしれないファンタジーである。   大鰐組組長・ムッシュこと大鰐健太郎を殺るべく、尾行を続けてきた他組の若衆・片桐蛍一。  ある日、ムッシュが入っていった先、それはなんと宝塚大劇場………
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PTAに疲れたら「七色結び」!

 PTAの本部役員選挙、日本中の母親の皆様(父親もちょっとは?)お疲れ様です。  いやですよね。 あの威圧的な、「選挙には必ず出席して下さい」「仕事は辞退理由にはなりません」「委任状を出しても選出される場合があります」「選出された場合は電話に必ず出て下さい」っていう、あの感じ。  かくいう私も、「そうはいっても私は仕事してるし、専業…
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暮しの手帖別冊 わたしの暮らしのヒント集

 「暮しの手帖」はもともと好きな雑誌で、時々買っているんだけれど、なかでも別冊「暮らしのヒント集」は、そのエッセンスが凝縮されていてとても読んでいてほっとできたり、ためになったり、目の保養になったり。  一家に一冊あってもいい良書だと思う。 「たとえばこんな、わたしの一日。」というコーナーがいつも気に入ってるんだけれど、私の場合…
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よしもとばなな「小さな幸せ46こ」

 自分でも意外な気がしているんですが、このブログによしもと(吉本)ばななはもしかして初登場?  高校・大学時代はあほほど読んでたのに。  大人になって急速に読まなくなってしまったけれど、それでもエッセイはたまに見つけると読んだりしていました。  そんなばななさんの最新エッセイなのかな?  仕事、グルメ、旅行、ファッションなどなど…
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暮しの手帖別冊 暮らしのヒント集4

 「あさが来た」の感動もさめやらぬままに、「とと姉ちゃん」も見てしまっている私です。  もともと「暮しの手帖」という雑誌は好きで時々買っていて、「続・暮らしのヒント集」は持っていたものの、「ヒント集3」がどうしても入手できなくてどうしたもんかと思っていたところに「4」の発売情報を得て、速攻予約したのでした。  「暮しの手帖」でおなじ…
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中本千晶「ヅカファン道」

 「ヅカファン」とはいかなる生き物なのか?  私も十分ヅカファンだと自分では思い込んでいた。  しかし本書を読んで、出待ち・入り待ちもしない、年2回観劇できたらいい方、タカラヅカ・スカイステージにも加入してない、好きなジェンヌさんはいるけれど会に入るほどでもない、そんな私がヅカファンを名乗るなんぞおこがましいんじゃーーーー!! との…
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中山可穂「男役」

 ぼーっとしていてもこんな小説を見つけてしまうなんて、私のヅカアンテナもここに極まれり、といったところかしら  ストーリーを簡単に(ネタばれ注意!)  ※はじめにお断りしておきますが、この小説は宝塚歌劇団という実在の劇団を舞台にしていますが、まったくのフィクションで、実際の人物・事件等とは何の関係もありません…
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「ヅカメン!お父ちゃんたちの宝塚」

 実は、中学からの友人のお兄さんが、宝塚歌劇団にお勤めなのだが、「えーーーーっ!!!」と驚嘆と羨望の声をあげた私と対照的に、タカラヅカにまったく興味がない当の友人はクールなもので、一度宝塚を見には行ったものの、「良かったけど、高いおカネを出してまで何度も行きたいというほどでは……」と、くーっ、あんたヅカファンだったら喉から手が出るほど行…
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水村美苗「母の遺産」

 我が家は今、事情があって新聞を取っていないんだけれど、読売新聞を取っていた頃、毎週土曜日に連載されていたこの小説を、読むともなく読んでいて、単行本になればまたじっくりと読んでみたいと思っていた。  主人公は、50代の奈津紀・美津紀の姉妹(主に美津紀)。  体調不良や夫の浮気(それも今回は本気らしい)や多忙な仕事をかかえる二人はただ…
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「いちばんよくわかる 手ぬいの基礎」

 今のところ、ミシンを持っていない私なので、手縫いを基礎から学ぼうと思い、この本を買ってみたのですが……  むずかしいっ!  チュニックワンピ、子供のブラウスやズボンといった洋服から、バッグ、ポーチなどの小物まで、いろいろ作り方が載ってはいるんだけれど。  やはりあまりにも、裁断して縫って終わり、では味気ないということなのか、デザ…
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「タカラヅカファンあるある」

 ヅカファン歴10年、観劇回数20回、と言うと、ごく一般的な人から見ると「うおー、ディープなタカラヅカファンなんやねえ」ということになるのかもしれない。  しかししかし、本書に書かれているリアルディープヅカファンの生態は、そんなもんぢゃない!!  入り待ち、出待ちは当たり前。 会(各タカラジェンヌさんの私設ファ…
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角田光代「対岸の彼女」

 専業主婦の田村小夜子。  学生時代からなかなか友人ができず、3歳の娘のあかりもよその子たちになじめない。  閉塞した状況を打破するためには、自分が働きに出なければ――と就職活動の末、とある掃除代行会社に採用される。  女性社長の楢橋葵は偶然にも大学の同窓生で、同い年の独身。  立場も、持っているものも持っていないものも違う二人…
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中本千晶「タカラヅカ流世界史」

 本書は、ややこしい世界史を宝塚歌劇の演目を使ってたどり、楽しく世界史を勉強しよう!というものである。  たとえば、ハプスブルク家の歴史は……となると、当然「エリザベート」が代表的な作品だけれど、本書はそのはるか前、つまり演目でいうと「ドン・カルロス」までさかのぼり、「エル・アルコン」「バッカスと呼ばれた男」「仮面の男」「ハプスブルク…
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川上弘美「ざらざら」

 かかりつけの眼科は、待合室の雑誌が充実していて、私なんかは雑誌を読むのが楽しみで眼科に行っているようなものなんだけれど、「家庭画報」「ターザン」「ノジュール」「ナショナルジオグラフィック」などの雑誌の中に、「クウネル」もある。  「クウネル」はご存知の通り、ナチュラル好き・本物好き・手作り好きな20~30代の女子をターゲットに作られ…
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「ツレはパパ1年生」おもしろいです!

 久しぶりに市内の子ども図書館に行き、育児書を何冊か借りてきた。  その中でもかなり印象に残ったのがこのマンガ。  マンガなので15分くらいで読めるので、育児で忙しい方にも読みやすいと思う。  「ツレがうつになりまして」で知られる細川貂々さんと、夫である「ツレ」さんとの間に、男の子が誕生。 うつ病で仕事をやめ、主夫になっているツレ…
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松浦弥太郎「今日もていねいに。」

 「今日もていねいに。」とは、「暮しの手帖」編集長である松浦弥太郎氏が、編集後記の最後に必ず記す言葉だ。  そんな松浦氏の日々の暮らしの中の、工夫や発見をつづったものがこのエッセイ集ということなのだが―。  暮らしといっても「重曹がどうの」「整理収納がこうの」「料理が―」というようなことは出てこず、どちらかというとビジネスの上での人…
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「続・暮らしのヒント集」

 料理家、園芸家、デザイナー、バレリーナ、エッセイスト……各ジャンルの著名人が、暮らしのこだわりについて語る「ヒント集」である。  ものの少ないシンプルな暮らし、自然や季節とのかかわりを大事にする暮らし、古くても良いものの価値を大事にする暮らし、情報に振り回されない暮らし……。  どれも、私たちがあこがれて、それでもなかなか実行でき…
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ビギナーズ・クラシックス 平家物語

 うちの夫は自他共に認める幕末オタクで、特に坂本龍馬を敬愛し、昨年の大河ドラマ「龍馬伝」の時は毎週毎週、私を相手に幕末のウンチクをとうとうとたれていたものだ。  まあウンチクをたれている時の夫は幸せそうだし、何にしても好きなものがあるというのは良いことだけれど、一方的にたれられっぱなしというのもストレスがたまるもの。  ここはひとつ、…
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「子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方」

 この本の裏表紙には「私だってほめて育てたいけど、うちの子全然ほめられるようなことしないんですよ」と嘆くママのイラストがある。  この言葉、子育て中のママ、パパのほとんどが共感できるのではないか。  私だってそうだ。 かわいくて、かしこくて、丈夫で、本当にそれ以上望むところはないはずの我が子なのに、「あなたのお子さんの良いところは?…
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「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録」

 こういう重い内容の本を読むことが普段ほとんどないのだけれど、ひょんなきっかけから読むことになり、以来ずっと頭から離れないのである。    1999年9月30日、茨城県東海村の核燃料加工施設・JCOで起きた臨界事故についてのドキュメンタリーである。  2名の作業員のうち、20svの放射線を浴びた大内さんは83日目に、6~10svの…
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金子由紀子「持たない暮らし」

 今回の東北関東大震災には、阪神大震災を経験した私としても、本当に言葉がない。  何か書かなければと何度PCに向かっても、ブログにしてもtwitterにしても、何を書いても空しいような気がして、キーを打つ手が止まってしまうのである。  募金、ボランティア、節電、それ以外に、被災していない私たちにできることは何だろう。  その一つと…
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キリンジ「自棄っぱちオプティミスト」

 「ダヴィンチ」誌に連載していたキリンジのコラムに加え、ロングインタビューや対談、用語集などてんこ盛りの単行本「自棄っぱちオプティミスト」が発売になった。  私はダヴィンチ誌連載中はこのコラムを読んでいなかったので、今回本になってほっとした口である。  前回の単行本「あの世で罰を受けるほど」に比べ、格段に「エッセイ」としての風格が増…
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薫くみこ「さよなら十二歳のとき」

 「十二歳シリーズ」の最終話となる五作目。  二学期が始まるが、梢と菜々は大きな悩みをかかえている。 自分たちに関する悪いうわさが広まっているのである。 小学六年生の時にクラスメートの飯島よし子とともに起こした「カンニング事件」が蒸し返されて、梢と菜々(特に実際不良仲間に入っていたこともある梢は分が悪い)を避ける者が増えていたのである…
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薫くみこ「きらめきの十二歳」

 「十二歳シリーズ」は薫くみこ先生によると前作でおしまいにするはずだったそうだが、おそらく好評だったため続編が書かれることになった。 それがこの「きらめきの十二歳」。  夏休みに入り、三人の中学一年生女子にはそれぞれショックな出来事が。かおりは、インド在住の初恋の小野さんからの手紙を受け取るが、どうやらステディな女性がいるらしいことを…
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薫くみこ「十二歳はいちどだけ」

「十二歳シリーズ」の第三作である。  名門私立女子中学に通うかおりはテニス部で、公立中学に通う菜々は剣道部でそれぞれ汗を流す日々。 しかし菜々と同じ中学の梢は、心臓弁膜症のため大好きなスポーツを奪われ、運動部に入部することはできない。 仕方なくバスケットボール部のマネージャーになるものの、自分がバスケをできるわけではなく、選手たち…
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薫くみこ「あした天気に十二歳」

(前の記事からお読みいただけると幸いです)  児童文学史上に燦然と輝く薫くみこ先生「十二歳シリーズ」の、本作は第2弾。  かおりは名門私立女子中学に、梢と菜々は公立中学に進学するが、三人の友情は変わらず、近所なのもあって、たびたび会って遊んでいる。  そんなある日、梢と菜々は、かおりの父が女の人と歩いているのを目撃してしまう。 …
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