宝塚歌劇団星組公演「霧深きエルベのほとり」「Estrellas 星たち」

 1月13日、観てきました!  何度も再演されている名作ですが、改めてあらすじを。  ビア祭りの日に、ハンブルグの酒場で出会った、船乗りのカール(紅ゆずる)と、良家の令嬢マルギット(綺咲愛里)。  お互いの優しさに触れてたちまち恋に落ち、結婚を誓い合うが、マルギットの父(一樹千尋)、妹・シュザンヌ(有沙瞳)、婚約者・フロリアン(礼真琴)に連れ戻されそうになる。  マルギットが抵抗し、仕方なく父はカールを婿養子に迎えることを承諾するが、身分の違いは愛し合う二人の溝を深めていく。  マルギットを心から愛するがゆえに、カールは身を引く決意をする……    紅がトップになってから初めて見る星組さん。  紅はやはりコメディのセンスは抜群。 彼女がしゃべると面白くなさそうなセリフも面白く聞こえる。  あーちゃん(綺咲)はとにかくかわいい。 地声が低いのか娘役声を無理に作っているように聞こえるのがちょっとなあと感じるが。 また、ピアノを弾くシーンでは熱演を展開した。  やはり菊田一夫氏の作品とあって、台詞の美しさや、屋敷での緊迫したシーンは見応えがあった。  ちなみに私、今回、宝塚ファン人生初、劇場に観に行く前にテレビで見てしまうという状況になりました。 そう、お正月にBSで「Estrellas」を観ちゃったのです。 我慢できずに。  テレビではどうしても正面からしか写さないので、セットの転換が少ない本作はなんだかつまらない作品のように思えてしまったのだが、劇場では3階まで届こうかというほど天井いっぱいに宇宙が映し出され、グリーンのライトも舞台上から会場隅々までビュンビュン飛びまくり、舞台を立体的に使っているのが感じられ、ほっとした。  照明や衣装は素晴らしかったのだが……。  あちこちのブログなどで言われていることだが、礼真琴以外にこれといったショースターがいないのでしょうか、今の星組??   もうちょっと男役娘役ともにバリバリ活躍できるスターが出てきてほしいなあと。
posted by つむ at 13:18

宝塚歌劇団星組公演「ガイズ&ドールズ」

 9/13、行ってきました!  大地真央・黒木瞳コンビ、紫吹淳・映美くららコンビに次ぐ再演なので、ご存じの方も多いでしょうが、ざっとストーリーを。 1948年ごろのニューヨークが舞台。  ギャンブラー、スカイ・マスターソン(北翔海莉)は、クラップ・シューター、ネイサン・デトロイト(紅ゆずる)と賭けをすることになる。 ネイサンが指名したお堅い伝道女、サラ・ブラウン(妃海風)を口説くことができるか否か。  サラが勤める教団は成果が上がらず、閉鎖を迫られていた。 そんなサラにスカイは、ディナーを共にしてくれるなら、教団に罪人どもを一ダース集めると約束する。  一方、ネイサンには、14年来の婚約者で人気ダンサーのアデレイド(礼真琴)がいたが、なかなかギャンブルから足を洗わないネイサンにアデレイドはやきもきしていた。  スカイはサラをハバナに連れ出し、ディナーを共にすることに成功する。お堅いサラも開放的なハバナの雰囲気にすっかりご機嫌になり、泥酔して乱痴気騒ぎ。 それでも自分にすっかり心を許した様子のサラを愛しく思うようになるスカイ。  ニューヨークに戻ったサラは、こともあろうに教団内でギャンブラーたちがギャンブルをしていたことに愕然とし、スカイが自分を騙したのだと誤解してしまう。 サラを愛し始めたスカイは、勝てばギャンブラーどもを全員深夜ミサに出席させる、負ければ全員に1000ドルずつ支払うという一世一代の賭けに乗ることになる。 果たして、運命の女神は……?  実は私は、リカさん(紫吹)、くららちゃんのヴァージョンを生で見ている。 しかしとんでもなく遠い席だったため、何をしているのかまったく見えず、かといってオペラグラス越しだとなんだかテレビを見ているみたいで興ざめ。 当時ヅカにそれほど詳しくなかったこともあって、とりあえず主要キャストがどの人か、だけしか認識できずに終わったものだった。  しかしそれから13年。 リカさんもくららちゃんもタニ(大和悠河)も、きりやん(霧矢大夢)も退団し、大活躍中の今、なんとみっちゃん(北翔)主演のガイズを見ることができるとは! オープニングからうるうるでした。  みっちゃん、ふうちゃん(妃海)ともに三拍子そろった実力者で、なんにも心配せず見ることが出来た。  紅を見るのはこれで4回目なんだけど、恋人に裏切られて自殺したり、すごい悪役だったり、ちえちゃん(柚希礼音)を殺しちゃったりと、暗い役どころばかり見てきたので、今回のどこかコミカルな役にはスッキリした。 この人本来の面白さが随所に表れていて、客席も笑いの渦。 シャープなルックスから悪役が多くなるのかもしれないが、むしろコメディーでこそ見たい人である。 スターとして一段と大きくなっていて、今すぐにでも一番大きな羽を背負えるところまで来ている。  アデレイドは、きりやんのインパクトが大きすぎて、ことちゃん(礼)はどんな感じなんだろうといちばん興味深かったんだけれど、かわいい!! 14年も結婚お預けを食らっている妙齢のいい女というより、女の子の可愛らしさの方が勝っているアデレイドだったけれど、それもまたよし。可愛すぎて、普段の男役だとどんな感じなんだろうと不思議な気がする(これまでにも少年役とかしか見たことないのである)。  また、星組といえば忘れちゃいけない、私の現時点での最愛のジェンヌ・みっきぃちゃん(天寿光希)! 今まではその他大勢的な役が多かったが、今回はサラの後見人、つまりお父さん的役どころで、目立っていてほっとした。 やはりこれほどまでに美しくて何でもこなせるジェンヌさん、これからも大事にしてあげてほしいものだ。  それにしても、みっちゃんがトップに……。 なんだか感慨深くて、思わずキャトルレーブにて、「歌劇」8月号を買い求めてしまった。    今回は3時公演を見に行ったので、少し時間があり、劇場内のカフェテリア「フルール」にてランチを食べてみました。  からあげ定食を食べながら、劇場内をそぞろ歩く観客さんたちを眺めるのも楽し。 これから素敵なものを見るのよ、というテンションが静かに上がって来るのを感じます。  劇場内の飲食店では、喫茶「ラ・ロンド」もお気に入りなんです。 あまり混んでなくて、お茶しながらゆっくりプログラムなんぞを見ることができますよ。
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posted by つむ at 12:22

宝塚歌劇団星組公演「The Lost Glory」「パッショネイト宝塚!」

 100周年の宝塚、ついについに私も観に行くことができました!!  ミュージカル「The Lost Glory」のストーリーを簡単に。  好景気に沸く1920年代のアメリカ・ニューヨーク。  ギリシャからの移民で、アメリカン・ドリームを体現した男・オットー・ゴールドスタイン(専科・轟悠)は、新会社「ディアナ・ゴールドスタイン」を設立すると発表する。  そう、それは彼の新妻・ディアナ(夢咲ねね)の名前。  アメリカ屈指の名門・キャンベル家の令嬢で、画家として自由奔放に生きる「アメリカ社交界の宝石」ディアナと結婚することができ、まさにオットーの人生は最高潮を迎えていた。  しかし、そんな彼を冷ややかに見つめる一人の男・イヴァーノ・リッチ(柚希礼音)の姿が。  イヴァーノはオットーの腹心の部下だが、イタリア人実業家の妾の息子という境遇から、アメリカ上流社会では冷遇され、今回の新会社の社長にも任命されることはなかった。  上流社会への憎しみを募らせるイヴァーノは、オットーに復讐すべく、ディアナの元恋人・ロナルド(紅ゆずる)や、新会社社長に選ばれたカーティス(真風涼帆)を使い、オットーに罠を仕掛ける。  果たしてオットーは、妻・ディアナの愛を信じきることができるのか……  今回、席があまり良くなくて、スターの姿がよく見えなかったという個人的な事情を差し引いても、正直なところちょっと「?」なお芝居だった。  イヴァーノの復讐の動機や、彼の屈折した心情がいま一つはっきりと示されなかったため、途中まで「なんでこんなにこの人はオットーをいじめるのかしらん?」と思いながら見続けることになった。  オットーとディアナの華やかで幸せな場面は本当に最初だけで、あとは延々、下り坂を転げ落ち続けるので、見ていてだんだん辛くなってきて、極めつけに逆上したロナルドにイヴァーノがバンバン撃たれて死んでしまうという救いのないシーンが…。 なんというか、今までいくつものオリジナルミュージカルを見てきた中で一番暗くて重いお話だった。 初めて宝塚を見た人に「宝塚って暗いなー」と思われないか心配になるほど。  そういうお話なので、とどさま(轟)も、ちえちゃん(柚希)も、他の男役たちも、どうもいつものようなかっこ良さが活かされていない気がした。 とどさまは他に、声が低すぎて台詞が聞き取れない個所があったのが気になった。 娘役ファンの私としては、ねねちゃん以外には音花ゆり、綺咲愛里くらいしか目立つ役がなかったのも残念。 それにしても綺咲愛里ちゃん最近上げてきてるなあ。 確かに写真ではすごくかわいい子だけれど、他の若手娘役ちゃんたちにも活躍の場をあげておくれ。 ……とここまで書いてきて、同じ植田景子先生の作品「堕天使の涙」で、娘役トップの舞風りらも吹き飛ぶくらい、大月さゆが目立ちまくっていたのを思い出した。 あれもとんでもなく救いのない物語だったな。  ミュージカルはそんな感じでもやもやが残ったんだけど、ショー「パッショネイト宝塚!」は最高でした!  ラテンのショーはただでさえ大好き、それに外はうだるような真夏の真昼、もう、劇場内に冷房があまり効いていないのもあって、熱く熱く楽しめました!  中でもカポエイラを取り入れたブラジリアンダンスが圧巻。  若手の踊り手たちが低い姿勢で足を振り上げてカポエイラのようなダンスを踊りまくる。 彼女たちが何十人いてもちえちゃんひとりで圧倒できるほど、ちえちゃんはやっぱりすごいわ。  ラインダンスもデュエットダンスも男役たちの群舞も……。 とにかく盛り上がりました。    ちえねねの星組を見るのは3回目。 お目当てのみっきぃちゃん(天寿光希)が、席の都合でよく見えなかったのが何とも残念だった。 しかしプログラムの写真はステキ! きれいだわー。 そして若手で今回注目したのがことちゃん(礼真琴)。 早くもバウ主演も経験していて、新人なのに歌唱が安定していて、ミュージカルでも目立つ役を与えられていた。 このまますくすく育ってほしいものだ。
posted by つむ at 11:36

宝塚歌劇団星組公演「オーシャンズ11」

 昨日、観に行ってきました!  ストーリーを簡単に。   ダニー・オーシャン(柚希礼音)が出所してくるところから物語は始まる。 服役中に、妻テス(夢咲ねね)は何度も離婚届をダニーに送りつけてきたが、まだテスを愛しているダニーはサインしない。 テスはホテル王・ベネディクト(紅ゆずる)と恋仲になっていた。 ベネディクトが手段を選ばない極悪非道人であることを知ったダニーは、ひと泡吹かせるべく、ベネディクトの地下金庫(1億5000万ドルが眠る)を破る計画を立てる。 昔の仲間・ラスティー(涼紫央)、ベネディクトに経営していた店をつぶされたルーベン(美城れん)、いかさまディーラーのフランク(夢乃聖夏)、天才ハッカーのリヴィングストン(美弥るりか)、ヴァーチャルな映像を作り出すプロのバージル(如月蓮)・ターク(天寿光希)兄弟、マジックの指導者バシャー(壱城あずさ)、天才曲芸師のイエン(鶴美舞夕)、元天才詐欺師のソール(未沙のえる)、そして伝説のスリを父に持つライナス(真風涼帆)、という犯罪ドリームチーム「オーシャンズ11」を結成し、金庫破りに挑むダニー。 果たして成功するのか? そしてテスの愛を取り戻すことはできるのか……?  実は映画「オーシャンズ13」を見たことはあるのだ。 しかしハリウッド映画が大の苦手である私、なんと始まったとたんに寝てしまい、目が覚めたらラスト30分だったという失態をやらかしてしまい、今回も「寝ちゃったらどうしよう」と心配ではあった。  ところがやっぱり宝塚。 寝るわけないじゃないですか! あっという間の3時間でした。  スロットがいっぱい置かれたキンキンキラキラのステージといい、出演者たちの衣装(特にベネディクトのカジノのシーンは!)のきらびやかさといい、総シルバーのキラキラのドレスに身を包んだお姉さま方(花愛瑞穂、音花ゆり、白妙なつ)のコーラスといい、んもういつにも増して宝塚チックな、これでもかという豪華さで、やっぱり宝塚はこうでなくっちゃと。 すべてというわけじゃないけど日本物とか現代ものとかだと、衣装や装置のきらびやかさという点で不満が残る場合があるので。 今回は「宝塚を見た!」と胸を張って言えるものになっていると思う。  ちえちゃん(柚希)は昨年「愛と青春の旅だち」も見たが、やはり堂々たるトップぶりで安心して見ていられる。 ねねちゃんは生きたジェニーちゃん人形のよう。 美しすぎる……。 やはり娘役トップは彼女くらい綺麗な子に務めてほしいものだ。 その他、オーシャンズのメンバーはそのまま星組男役陣の充実ぶりを表すような、個性的な面々ばかり。 個人的には一押しのみっきーちゃん(天寿)に役が与えられたのが大変うれしい。 新人公演は残念ながら今回も脇役だが、これから本公演で出番が増えていって、星組にとって重要な戦力になっていってほしいと願う。 本当にかわいくて何でもできそうな子なのに、惜しいのう。  娘役陣はといえば、ラスベガスの女王ことダイアナに白華れみちゃん。 今回も娘役らしからぬ憎まれ役を怪演。 本当におもしろい娘役になったなと思う。 音波みのりちゃんも可憐だった。  フィナーレは紅のソロに始まり、真風率いる若手男役たちの群舞や、涼のエトワールなど、なんとなく現在の星組男役地図が見えてきた感じ。 紅は今回の役どころといい、完全に二番手の座をつかんだようだ。 声量がものすごくある人だし、芝居も安心して見ていられたし、これからも期待できる。  今回はいつもと違って、宝塚駅ではなく宝塚南口駅で降りてみた。   タカラジェンヌへの差し入れの定番といわれる「ルマン」のサンドイッチを買い(組み合わせフルーツサンド750円。ちょい高いが美味しいです)、宝塚大橋を渡って左折すればすぐに大劇場。 観光地チックな宝塚駅前と違い、こっちはごく普通の住宅街という感じ。 気分を変えてみたい方はこちらで降りてみては?
posted by つむ at 15:22

宝塚歌劇団星組公演『愛と青春の旅だち』

 3年ぶりに宝塚に行ってきました!  日本物レビュー「宝塚花の踊り絵巻」、そしてミュージカル『愛と青春の旅だち』。  レビューの方は、「眠くなる」なんていう感想がネットで聞かれたので心配だったんだけれど、なんのなんの。 きれいで楽しめましたよ。  確かに洋物のショーに比べて地味なのは否めないし、バレエが得意なちえちゃん(柚希礼音)と大柄な夢咲ねねちゃんというトップコンビなのでやっぱり洋物で踊りまくるショーが見たかったという気持ちはあるけど、こういう日本の侘び寂を感じさせるショーも時々は(いつもだったら困るけど?)あってもいいと思えた。  そして『愛と青春の旅だち』。  映画であまりにも有名なあの作品を宝塚でミュージカル化である。  ストーリーを簡単に。  *母を自殺で亡くし、孤独な少年時代を送ったザック(柚希)は、士官学校に入るが、そこは鬼のフォーリー軍曹(凰稀かなめ)によるあまりにも厳しすぎる訓練が行われる場であった。反抗的だったザックだが、訓練では優秀な成績を収め、仲間とも打ち解けていく。そんな中、町工場で働くポーラ(夢咲)と出会って恋に落ちる。しかし愛を知らずに育ったザックは、ポーラの愛を素直に受け入れることがなかなかできない。二人の恋の行方は、そしてザックは鬼軍曹のしごきに耐えられるのか……*  「エル・アルコン」以来のちえちゃんだが(つまりトップになってからは初)、もう、申し分のないトップぶりである。 大きさ、歌唱、ダンス、オーラ、もう何もかも。 若くてもここまですごいと、やっぱりトップにふさわしい感じがするよなあ。  ねねちゃんもしっかり見るのは初めてだったんだけれど、大きい! ここまで大柄な娘役トップさんを見るのは初めてだ。 でもそれだけで華やかに見えるし、もちろん美しさもばっちり。 もっと歌が聴きたかったな。 それとビンタするシーンが4回もあったけど、なんとかならなかったのかな(これは脚本に対する文句)。  今回、実質2番手クラスの役を与えられたのが、紅ゆずる。 この人もきちんと見るのは初めてだったんだけれど、宝塚男役らしいルックスと目を引く華があって、期待できる。 他にも星組男役さんはスターぞろい。 でも娘役ちゃんも負けていない! ねねちゃんと白華れみちゃんの女同士の友情。 宝塚娘役としてはちょっと嫌な役どころを嫌味にならずに熱演したれみちゃんには感服。 音花ゆりちゃんも見せ場が多かった。 音波みのりちゃんもたった一人の女性候補生役で目立ってた。 娘役としては珍しい目立ち方で、新鮮だった。  私の嫌いな(ってはっきり言い切る)『青い鳥を探して』の演出家が演出を担当していたので、また下世話な感じのセリフが出てくるのかなと心配だったんだけれど、やっぱり出てきてました(涙)。 銀橋で、今をときめく男役スターさんに「でも……遅れてるんだろ?」なんて言わせるなっ!! でもまあ、場面場面の見せ方がわかりやすく、ミュージカルとして楽しめたので、今回はよしとしよう(偉そう)。  千秋楽はあさってですので(大劇場)、まだ未見の方は是非!
posted by つむ at 22:29

宝塚歌劇団星組公演「エル・アルコン」「レビュー・オルキス」

 念願の星組公演に行ってきた!!  芝居は「エル・アルコン」。  青池保子氏の漫画が原作だそう。  ストーリーを簡単に…。  ティリアン・パーシモン(安蘭けい)は、スペインの血をひく海軍士官。  幼い頃に継父を殺し、実の父と思われるジェラード(立樹遥)を慕って海軍に入った彼には野望があった。  「七つの海、七つの空を支配すること」――。  その野望のためなら手段を選ばない。  大商人グレゴリー(英真なおき)をだまして死に追いやったティリアンを、グレゴリーの息子であるルミナス・レッド・ベネディクト(柚希礼音)は憎み、ブラック(和涼華)らの応援を得て執拗に追い続ける。  一方、貴族にして女海賊のギルダ・ラバンヌ(遠野あすか)とティリアンの間には、敵対心を超えた愛が芽生えるのだが……。    私にとって星組観劇は、なんと「ベルサイユのばら2001」以来!   私の中でとうこさん(安蘭)はフェルゼンで止まっていたのだ。  トップになった彼女を見るのはもちろん初めて。  いやー、やっぱり超絶に歌上手いわ。  ただ音程がとれていたり、声量があったりというだけの歌い手なら宝塚にはいっぱいいるけれど、とうこさんの歌にはものすごく「訴えかけるもの」があるのだ。  歌詞もはっきり聞き取れるし、「その役としての歌唱」がきちんとできている。すごい。  もっと長くいてほしいトップさんである。  「ベルばら」の時は認識できなかったちえちゃん(柚希)。  ひえー、ものすごい存在感のある二番手さんに成長している!   あの、あのとうこさんの存在感に全然負けてない。  8つも学年差があるとは思えない。  これは二番手になれるはずだわ。納得。  ダンスの人という予備知識はあったんだけれど、なんのなんの歌も上手ではないか。  堂々とした芝居。明日からでもトップになれるよ。ほんとすごい。  私にとっては花組「落陽のパレルモ」以来のあすかちゃん。  あの時は普通のユダヤ人のお嬢さんという役で、彼女の本来の魅力があまり出せてなかった気がしたけれど、今回はすごいぞ! これですよ! 剣をふるって立ちまわる女海賊! こんな娘役トップがかつて存在したか? 彼女にしかできない役柄ではないか。  もちろん歌も聞かせる、台詞の発声も強さと気品と彼女ならではの個性がにじみ出ている。かっこえー。  確かに「お姫さま娘役」という感じではないかもしれないけれど、そういうのはそういうのが得意な娘役に任せて、彼女にはこの感じでかっこよく強く頑張ってほしいな。  しいちゃん(立樹)、涼紫央は脇をしっかり固めて好演。娘役陣はといえば、ティリアンに恋い焦がれ、あげく殺されてしまうペネロープのことちゃん(琴まりえ)、パーシモン家の陰の実力者・シグリットのみなみちゃん(南海まり)など、中堅どころが活躍。こういう感じっていいですね。今のところ星組には確固たる二番手娘役がいないせいもあるけれど、いろんな娘役にこれからも役を与えてあげてほしいな(エリザベス女王の星風エレナにはびっくりしたけど)。  展開が速すぎて、あるいは登場人物が多すぎて、結局何が言いたいのかわからなかったという声も多く聞かれる作品なんだけれど、舞台の演出がものすごくかっこよかったことと、前述のとおりいろんな人に役を振っていたこと、トップがしっかりしていたこと、それだけでも私としては大満足です。宝塚は確かに大好きだけど、このところ「モニョる」(なんかこうすっきりしない、後味が良くない、活躍すべき人が活躍させてもらってない)芝居が多かったから。  モニョるといえば、逆に今回のレビュー「レビュー・オルキス」はかなりモニョったなあ。  なんなんですかあれは?  何度も見ているらしい隣席のご婦人が「この場面は要らんねん」「こんなん要らんのに」とずっとぶつぶつ言っていたが、冒頭でとうこさんとあすかちゃんが老夫婦役で登場。そういうのはまあ、時々あるお遊びだからいいんじゃないの?と思ってた私だけど、それはその後のレビューがしっかりしていればこその話であって、レビューがあちゃーだと、ファンとしてはどうにも割り切れない思いが残るのである。とうこさんのかっこいい姿がもっと見たい!と歯ぎしりするファンも多いのではないだろうか。  アルゼンチンを代表する振付家さんを招聘したのはまあいい。だからって、ずっと歌もなく、無言で延々続くタンゴを見せられる我々の身にもなってくれ。タンゴフェチの人しかうれしくないぞ、今回のレビューは……。せっかく歌えるトップコンビの組なんだから、もっともっと歌を聞きたかったなあ。となりの夫など、眠気覚ましにやおらミンティアを頬張っていた。  衣装もセットもぺらぺらだし。  お芝居がものすごく気合が入ってた分、余計悪い意味で目立ってしまった。  大好きだったショー「タランテラ!」みたいに、歌える人が歌いまくり、踊れる人が踊りまくるっていうのが見たかったなあ。  まあいいんです。 私の数少ない観劇史においても、「エル・アルコン」は一二を争う素晴らしいお芝居でした。  これから当分、宝塚を見に行くことはできないだろう。  最後にこんなすごいお芝居を見ることができて良かった。  斉藤先生ありがとう!  舞台写真はこちら↓に掲載されています。 歌劇 2008年 01月号 [雑誌]
posted by つむ at 12:38

「宝塚歌劇星組全国ツアー・韓国公演写真集」

 宝塚歌劇団星組男役トップスター(どうも、「主演男役」という言い方が私の中で定着しないので)湖月わたるが、11月の星組公演「愛するには短すぎる」をもって退団することが発表された。  昨日このニュースを知って、そういえば私は「生わた」を1回も見ていないことに気づいた。  テレビでだって、宙組「望郷は海を越えて」と、星組「王家に捧ぐ歌」しか見てないし。  なんとか11月の公演のチケットが手に入ればなあ。となみちゃん(白羽ゆり)とのコンビも見たいし。  まあ、正確に言えば、先だっての花組公演「落陽のパレルモ」を観に来ていた「生わた&生とな」は偶然拝むことができたんだけどさ。  客席を歩く二人はやっぱりオーラが他のお客さんたちとは違ったわ(当たり前か)。きれいだったわー。  宝塚きっての大物(体格も含めて)男役スターだったわたさん。  退団後は「やってみたいことがあって、大学進学に向けて準備しています」ときた!   えー!! トップさんの退団後の進路としてはかなり珍しい部類? がんばってー!!   私が勤めてる大学に来ないかなあ♪  というわけで、夫が買ってくれた「ベルサイユのばら 全国&韓国ツアー写真集」を眺めて楽しんでいる。  となみちゃん、若くしてアントワネットが板についてるわー。  涼紫央のオスカルもきれい。  やはりオスカルはすっきりした体形の人にやってほしい。  人数が少なかったこともあってか、出演者全員の顔写真とコメントがあるのもファンには嬉しいところ。  やっぱり、いわゆる路線スターだけがタカラジェンヌじゃないもんね。 宝塚歌劇星組全国ツアー・韓国公演写真集
posted by つむ at 19:46