新型コロナウイルス禍の中の帰省日記(前篇)

午前、帰省の準備。マスクや除菌ティッシュを詰め込む。
午後2時出発、車で40分の実家へ。もちろんマスク着用。夫はアベノマスク。
母も自分で作った布マスクをつけているが、暑い室内でつけるのは違和感がある様子。
手洗いをしっかり。座席もいつもより間隔をあけてお茶タイム。GWは帰省しなかったので実に5か月ぶりになり、積もる話もあるが、夫は長居せず帰宅。
夕食の手伝いのためにキッチンに入るのもためらわれるが、何もしないわけにもいかない。思い切ってみそ汁づくりやコロッケ作りを手伝う。
ディスタンスを取りながら、会話も少なめの夕食。
入浴、身支度を済ませ、この日は午後8時から職場のZoom会議。
実家のパソコンはウェブカメラの調子もよく、Zoomも問題なくダウンロードできて、マイクも調子よく、普通に会議ができた。
仕事している私の顔や、会議メンバーの顔を母や息子に見てもらうことなど本来ならあり得ないわけで、そういう意味ではコロナ禍で数少ない良かったことのひとつかもしれない。
息子が「半沢直樹」を見終わるのを待って就寝。

朝食はピザトースト。ささっと食べてささっと片付ける。ずっとマスク。暑い。
息子がログハウスを作り始める(9日間しかない夏休みなので工作の宿題はないんだけど)。
昼食は冷し中華。
暑い中、隣町に新しく出来たボルダリングができるカフェを偵察に行く。
古い工場を改築してできたおしゃれなカフェ。おしゃれなお兄さんが本格的なコーヒーを淹れているのが見える。
中に入ってもよかったのだが、息子が早く帰りたがったので断念。まだ飲食店に入るのは抵抗があるようだ。
ドラッグストアに寄るも、マスクはない。
コンビニでパンやドリンク、アイスクリームを買って帰る。やはりマスクはない。田舎にはあると思ったのだが……。
夕方に兄が来る。夕食はパエリア。

6時過ぎにお坊さんが来る。お坊さんもマスク。息子が例年通りお茶を出す。いろんなお宅に行ってお茶を出されるんだろうけど、飲むの怖くないのかなとちょっと心配になる。
朝食後、息子はログハウスづくり。早起きしたせいか、母も兄も朝からうとうと。クーラーをつけた部屋で(暑いから仕方ないとはいえ)家族全員が過ごしているのはちょっと微妙……(換気扇はずっとつけてるけど)。
かといってどこかに出かけられるわけでもないし、どうしても密になってしまうのは避けられない。
兄は仕事の電話に追われている。忙しいようだ。出社は週に1回でずっとテレワークとのこと。
おやつにスイカを食べ(小さく切ったスイカをあらかじめ食べられる分だけ各自取り分けて食べる。大皿にはしない)、息子と駅の裏の坂をずっと降りていき、地元で人気のかわいらしいカフェを偵察に行く。またしても見るだけ。
とにかく暑くて汗をプルプルかく。それでも久しぶりの田舎の自然の中の散歩は心地いい。本当に誰もいない(いるのはカラスとセミだけ)なのでマスクも取る。
夕食は息子が焼肉を希望していたが、てんでに取って食べるのはやはり微妙なので、から揚げに変更。暑いキッチンでマスクをつけて料理するのは苦しいが仕方ない。テーブルの除菌もしょっちゅう。
夜に兄は自宅に戻る。朝早かったので家族全員早く就寝。暑い日だった。
(後篇に続く)