加納朋子「七人の敵がいる」を読んで

 こちらの小説は、数年前に真琴つばささん主演でドラマ化もされたそうで、私もちょっとは気になっていた気がするのだが、機会がなくて一度も見ることができなかった。
 しかしマミさんが演じるにふさわしいと思える、この強気なヒロイン・山田陽子。 
 いいねー、何も自分の意志を持たずにゆらゆらしてるだけのヒロインじゃなく、のっけから「私はフルタイムで働いているのでPTA役員はできません! そういうのは専業主婦の方の役目なのでは!?」とぶちかまし、ほぼすべてのおかーさんたちを敵に回してしまうのである。
 そんな彼女がクラス委員、学童保育の保護者会会長、自治会長、果てはサッカークラブの保護者会会長まで(リアルでは絶対無理である)こなすはめになり、ママたち、義実家、男ども、夫、息子、教員、そしてラスボスたるPTA会長・上条圭子(ドラマでは小林幸子だったそうで、うーん……)との最終決戦!!

 「ミス・ブルドーザー」の異名の通り仕事もブルドーザーのごとくこなしまくり、PTAの仕事も、あちこちとぶつかりながらこなしまくり、給食費をくすねようとする会計係の村辺千香をいさめ(千香は陽子に心酔するようになる)、その千香の娘・真理がロリコン教師に迫られている事実を暴いて糾弾。肝っ玉母さん・玉野遥、ヤンママの五十嵐礼子といった面々とともに、猪突猛進に突き進んでいくのである。

 リアルではこんなの無理だ。
 ボスママには頭を垂れ、自分の役割だけとにかく何事もなく終わればいい……。またはうまいこと逃げおおせればいい……。
 そんなママが大半だろう。私もそう。
 陽子も役員なんてできない! 6年間逃げまくってやる! だったのにそうはいかず、そうなったらなったで全力でやっちゃう。 やらなくてもいいことまでやっちゃう。 なんだかんだと時間あるんじゃないのか陽子!? と勘ぐってしまうくらい。
 できる人の所に業務は押し寄せていく、ってことなのかしら。
 PTAおよび学童の保護者会でどんよりしている私に、元気をどっさりくれる小説なのです。七人の敵がいる (集英社文庫)
 

七人の敵がいる (集英社文庫)
集英社
2012-03-16
加納 朋子

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