恩師からの贈り物! お礼状の書き方って難しい……

 PTAに、学童保育の保護者会に、もちろん仕事にと、なんかわけわからない日々を過ごしている私のもとに、高校時代の恩師から小さな荷物が届きました。 
 恩師はビデオ撮影が趣味で、在学中から私たちの様子を一年間撮影したビデオをいただいたりしてきたのですが、それをDVD化したものを送って下さったのです

 さて問題は、お礼状をいかにして書くか!?

 「恩師からの贈り物に対するお礼状」の文例をネットで検索してみても、そもそも卒業から何十年もたった教え子に贈り物を下さる恩師自体あまり存在しないので、ピッタリくる文例が見つかりません。
 なのでしかたなく(?)四苦八苦して自分で書くことにしました。

 まずは書き出しと結びです。
 「前略」「草々」というのは恩師には失礼な感じがするし、「拝啓」「敬具」というのも堅苦しい。
 男性なら「拝啓」「敬具」でいいのですが、女性の場合柔らかさを出すために、「つつしんで一筆差し上げます」「かしこ」または「ごめんくださいませ」という表現があるそうなので、それを採用。

 次に季節の挨拶を入れます。
 「早春の候」なんてのはいかにも堅苦しいかなーと思ったり。
 自分の言葉で普通の文章で柔らかく、「日差しのやわらかさに春のきざしを感じるこの頃です」「例年になく雨の多い春の始まりです」などという感じで、と……だんだん筆がのってきました。

 次にはもちろんお礼の言葉です。
 これはもうストレートに、まず「このたびは○○をいただきまことにありがとうございました」から始まり、どれだけ嬉しかったか、贈り物を開けた時の感想、そういったものを書いていきます。ふー。緊張もあって、だんだん下書きを書く手も疲れてきましたが、もうひとふんばり……。

 恩師に対してなので、自分の近況も少し入れて、と……(自分のことを書く時には、「私」という言葉が上の方に来ないように気をつけます)。

 終わりに近づくにあたり、また次回の同窓会などでお会いしたい旨を書いて、最後の結びがなあ……。

 すごく迷うのがここなんですよ。

 「ご自愛ください」という言い方は目上の人には失礼だそうだし、「末筆ではございますが、先生の……」とやってしまうと「先生」という言葉が下の方に来てしまうし(神経質にならなくてもいいのかもしれませんが、あまり下の方にはならない方がいいようです。縦書きゆえの配慮が必要なところです)、「季節の変わり目の折、御体御大切になさってください」なんていうのも上からっぽいし、「御身体おいといください」っていうのが一番美しい大和言葉なんだそうだけれど、ほとんど死語だし……。
 
 てな感じでのたうち回りながら、「先生のますますのご健康とご活躍をお祈りしつつ、まずは書中にて御礼のみ申し上げます」と結んで、やっとのことで書き終えました

 読み返すと、いかにもネットで文例集を調べまくって書いたみたいな手紙になってしまいました。 
 本当はもう少し肩の力を抜いて、本音とかユーモアも織り交ぜつつ、しかし恩師に対する敬意と大人としての品格も忘れない手紙をすらすらと書ければ理想なんですが、なにせ、みなさんはここ数年で縦書きの便せんに気の張った手紙を書いて切手を貼ってポストに投函するなんていう経験何回あります? あんまりないでしょう? 私もないです。 ほとんどメールとかLINEになってしまってますよね。
 思えば、何度か(今回が初ではないのです)恩師から贈り物が届くのは、「たまにはちゃんとした手紙を書く練習をしなさい」という恩師からの無言の宿題なのかもしれないなあと……。

 こんな雑誌も参考にしました。

クロワッサン 2018年6/25号 No.975[スマホ時代の、伝わる文章術。]
マガジンハウス
2018-06-09

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