中本千晶「タカラヅカ流世界史」

 本書は、ややこしい世界史を宝塚歌劇の演目を使ってたどり、楽しく世界史を勉強しよう!というものである。
 たとえば、ハプスブルク家の歴史は……となると、当然「エリザベート」が代表的な作品だけれど、本書はそのはるか前、つまり演目でいうと「ドン・カルロス」までさかのぼり、「エル・アルコン」「バッカスと呼ばれた男」「仮面の男」「ハプスブルクの宝剣」「エリザベート」「霧のミラノ」「ソルフェリーノの夜明け」「落陽のパレルモ」「samourai」「ルードヴィヒ2世」「うたかたの恋」と、宝塚の演目とともに歴史をたどっていくわけである。
 語り手はそれぞれ、フランスの歴史であればアンドレ・グランディエ、スペイン史であれば「誰がために鐘は鳴る」のアグスティン、といったゆかりの登場人物たち(もちろん架空の人物もいますので注意)。
 ヅカファンにとってはおなじみの牧彩子さんの笑えて細かくてよく似ていてかわいいイラストも楽しめる。

 著者の中本千晶さんは東京大学卒のフリージャーナリストにして、世界史を最も得意とし、重度のヅカファンでもある。 
 そんな中本さんはこれまでにもヅカ愛を熱く語る書籍を出版してきたが、これはそんな著者の真骨頂といえるものなのではないか。
 私も高校時代にヅカファンだったなら……そしてこういう書籍に出会っていたなら……もっともっと世界史の成績も良くなり、常に赤点スレスレなんてこともなく、センター試験だって70点なんてこともなかっただろうに、と悔やまれるが、これからのヅカファン女子高生(男子高生でももちろん)にはこれでバッチリ楽しく勉強して高得点を取ってもらいたい。
 なんてったってルキーニがハプスブルク家の歴史を語ってくれるんだから


タカラヅカ流世界史
東京堂出版
中本 千晶

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