キリンジ「SUPER VIEW」

 というわけで、衝撃の泰行氏脱退発表から半月が経過した昨年11月7日、キリンジのニューアルバムが届けられた。
 なんでこのタイミングで……? たまたまなんだろうけれど、どの曲を聴いても、どうしてもそのことが頭にちらついてしまう。
タイトルは「SUPER VIEW」。 キリンジの二人が到達した音楽の山頂からの眺め……ということのようだが、確かに見晴らしのいい、穏やかな曲が並ぶ。
 反原発ソングをあのキリンジが!?ということで話題になった「祈れ呪うな」が辛うじて険しめの山という感じで、あとはなだらかな丘を登るような曲が多い。

 賛否が分かれる作品だろうとは思う。
 某巨大掲示板でもいろいろ議論になっていた。
 我々古参のファンはどうしても、デビューから5作目くらいまでのきらびやかな、流麗な、あるいは都会的な、ポスト渋谷系的な、そんなサウンドを忘れられず、近年の彼らのサウンドがどうにもゆるく感じてしまうという人も多い。
 確かに今作も、「これが生のストリングスだったら……」「もう少し鋭いリズムだったら……」と思わずにいられない部分も多い。
 どうしても、「もうこれ以上二人ではできません」という雰囲気を感じてしまうのだ。
 そんなこと思っちゃいけないのかもしれないけれど。

 もうリリースから2ヶ月も過ぎたというのに、どうしてもレビューを書くことができなかったのは、いろいろ忙しかったというのもあるけれど、どうにも今作に関してはもろ手を挙げて共感できないというか、どう評価していいものやら見当がつかなかったというのが大きい。
 
そうそう、今作のお楽しみといえば、ブックレットの写真でしょう。
 かつてはこれくらいの遊び心があったように思うけれど、最近は薄らいできていたので、今回のブックレットのコンセプト=トレッキング?にはほのぼのした。
 キリンジの二人が山を行く。 片方が片方を引っ張り上げる手のアップ、山頂で泰行氏にお茶を注いであげる高樹氏……など、今こういう状況だから余計に来るものがあるのだ。

 日本コロムビアの公式サイトにて、ミズモトアキラ氏によるキリンジインタビューがあるので、こちらも要チェック。
 40になっても家庭を持つわけでもなく悶々と惑いまくり……という泰行氏に、高樹氏「今のご時世、40にして悶々は普通だよ」
 「40にして悶々」っていいなあ
 今のご時世、50にして天命を知る、ならぬ、「50にしててめえを知る」って感じのような気がする。 50歳くらいになってやっと、自分が何者か、いかほどの人物かを思い知るような。
 なんかキリンジと関係なくなってきたけど


SUPER VIEW (初回盤)
日本コロムビア
2012-11-07
キリンジ

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