「歌劇」6月号 大空祐飛・野々すみ花サヨナラ特集

 私はゆうひさん(大空)を月組時代に3回ほど見ている。
 しかしその印象は正直言って薄い。
 これはゆうひさんが悪いのではなく、ゆうひさんの個性に合った役を演出家たちがつけかねていたのだと思う。
 ジャニーズ(それもJr.)みたいな涼やかでアイドル的なルックス、クールなようでいて芯は熱い持ち味、たまに見せるなんともかわいらしい笑顔――それらにやられた根強いファンたちの熱狂的な応援に支えられ、何人もの同期や下級生に先を越されつつも腐らず宝塚人生をこつこつ歩いてきたゆうひさん。
 そんな彼女が宙組でトップを務める姿を見たのは一作だけなのだが、月組時代よりずっと包容力やスターとしての大きさが増していて驚いたのを覚えている。
 そのゆうひさんが宝塚を去っていく。 
 同世代のトップさんが退団して行くのを見るのは独特の寂しさがある。
 退団後はやはり芸能界に……?
 いつも男役さんが退団する時には、この人がドレスを着て舞台女優になる姿など想像つかないなあと思うんだけど(しかしそのわりにはみんな見事に女性になっていくものなんだけれど)、ゆうひさんばっかりは本当にイメージできないのだ。
 キュートな面もある人だから可愛い女優さんになる可能性もあるけれど、できればつまらない女優になることなく、クールで透明なかっこよさを失わないでいてほしい。

 一方のすみかちゃんといえば、「落陽のパレルモ」で春野寿美礼の子供時代を鮮烈に演じた(それも一年目で!)姿がいまだに忘れられないんだけれど、トップになってからの「誰がために鐘は鳴る」では清純な中に女らしい色気をにじませた少女を熱演していてまたびっくり。
 基本、朝ドラのヒロイン系のキュートな人なのに、役柄によって人妻にも病んだ少女にも落ちぶれた女優にも姫君にも現代的な女性にも……。
 今号でも北島マヤに例えている人がいたが、本当に宝塚史上稀代のリアル北島マヤだったんじゃないかと。
 退団後はぜひその演技力をいかんなく発揮して、これは私の勝手な希望なんだけれど、あまりありがちなダサい映画とかに出ないで、おしゃれ系の映画に出る姿を見てみたいな(なぜか娘役トップさんって、退団後はパッとしない人が多いから)。


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