カーネーション「天国と地獄 20周年記念コレクターズ・エディション」

 カーネーションの1992年リリースの名盤「天国と地獄」が、リリース20周年を記念して、DVD付きで再発されることになった。
 私がこのアルバムを初めて聴いたのは1996年。 「It's a Beautiful Day」などのヒットでカーネーションを知り、「大所帯でグルーヴィーなロックをやるおしゃれなバンド」だと思い込んでいた私に、この作品は強烈なパンチをかましてくれた。
 当時の彼らはレコード会社に対していろいろと不満があったそうで、「完全にレコード会社へのあてつけ。どうやっても売れないアルバムを作ってやるって気持ちだった」と、雑誌のインタビューで直枝氏が語っているのを読んだことがある。 確かに複雑な曲、鬱々とした歌詞も目につくのだが、売れる云々は考えないでやりたいことをやった結果、かえってすごく抜けがよくてポップな作品になったのではと思えるのだ。 20年も経った今聴いてもフレッシュで、なおかつ無茶苦茶で、ダークで、それでいて痛快なアルバム。 長い歴史を持つカーネーションにはその時々にすごい名盤が存在するが、やはりこのアルバムなしにカーネーションを語らないでもらいたいと思える、とんでもない作品だと思う。
 特に「愛のさざなみ」「The End of Summer」「地球はまわる」と、ライブのアンコール級のピークがたたみかけるように3度も訪れる後半のすごさはどうよ。 たまらんです。
 今回の再発の目玉は、当時のライブの模様を収めたDVDだろう。 
 広くないライブハウス。 カメラワークも決して凝っているわけではないが、それでも当時の映像が残っていたというだけで、私たち後追いのファンにとっては涙ものである。
 曲はもちろん「天国と地獄」からのものが大半だが、当時の新曲ということで「ローマ・函館」「EDO RIVER」が! 「ローマ・函館」は私の中でカーネーションベスト5に入るフェイヴァリット。 もう嬉しすぎである。 「EDO RIVER」を歌う直枝氏の手には、なんとまさかのカンペ! 今でこそカーネーションを代表する名曲のひとつである「EDO RIVER」も、当時は本当にできたてほやほやの新曲だったのだ。
 やはり棚谷氏、矢部氏、鳥羽氏もいた頃のカーネーションは最高だった――などと感慨にふけってしまう私のような人間に、「今のカーネーションだって最高だ!」と言わんばかりのライブが間もなく大阪・東京で行われる。 この「天国と地獄」をそのままライブで再現するというものらしい。 今回の再発で初めて本作を聴いたという方は、その足でぜひライブへも!


天国と地獄 20周年記念コレクターズ・エディション[初回限定盤、DVD付]
Pヴァイン・レコード
2012-05-09
カーネーション

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