キリンジ「自棄っぱちオプティミスト」

 「ダヴィンチ」誌に連載していたキリンジのコラムに加え、ロングインタビューや対談、用語集などてんこ盛りの単行本「自棄っぱちオプティミスト」が発売になった。
 私はダヴィンチ誌連載中はこのコラムを読んでいなかったので、今回本になってほっとした口である。
 前回の単行本「あの世で罰を受けるほど」に比べ、格段に「エッセイ」としての風格が増したことに驚く。 音楽活動で忙しいはずなのにこのクオリティの高さは、素直に感服した。
 ミズモトアキラ氏によるロングインタビューは、デビューから現在までのキリンジを振り返って二人が語った、今まで語ることのなかった本音も交じった、興味深いもの。
 「やっぱりあの頃はそうだったんだ…」と納得いく個所もあった。
 『都市鉱山』を息子さん(小学1年生)に聴かせたところ「パパ、もっとまじめに歌いなよ!」と言われてしまったという高樹氏には笑ってしまった。
 そして圧巻は、キリンジにまつわる用語をまとめた辞典、その名も「奇林辞」。
 好きな本、好きだった場所、子供時代の嫌だった思い出、などなど、キリンジを形作っているあらゆる物や人を網羅した(うーん、それは言いすぎかな。特に「人」に関してはもっと掲載するべき重要人物がいっぱいいるような気がする。青山陽一氏とか)辞典なのである。
 子供会が嫌で、友達がいなくて孤立していたのに、高樹氏もかばってくれなくて、「ふつうお兄ちゃんは弟の面倒見るもんだろ!」と子供心に思ったという泰行氏にまた笑ってしまった。
 字がびっしりなので、活字好きな私なんかにとってはありがたいが、キリンジのヴィジュアルをもっと見たいというファンには若干物足りないかも。
 でも読み応え十分です。 最新作「buoyancy」で気になったという方も、昔からのファンも、読んでみるべき!


自棄っぱちオプティミスト
パルコ
キリンジ

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