「ロック画報24 We Love You! カーネーション」

 買ってよかった! 
 カーネーションを愛するライターの方々がありったけの愛を込めて、さまざまな角度からカーネーションの音楽を論じている「ロック画報24」。
 中でも個人的にうれしかったのは、これまであまり語られていなかった気がする、直枝氏の作る歌詞についての文章が結構あったこと。
 湯山玲子さんという方は「セクシュアリティ」をキーワードに、直枝氏の歌詞を読み解く。
 「たのんだぜベイビー」は駆け落ちの歌である、とか、「EDO RIVER」にはいわゆる勝ち組・負け組闘争から自主的に離脱した男の色っぽさがにじみ出ている、とか。
 松本亀吉氏は「労働」「おねえちゃん」をテーマに直枝氏の歌詞の歴史をたどってみせる。
 そう、少なくとも徳間ジャパン時代までは、意外とサラリーマンや肉体労働系の歌が多かったカーネーション。私もこれ以上ないというくらい辛い肉体労働に従事していた頃、「ごきげんいかが工場長」を口ずさみながら働いたものだ。今で言う「ニート」を先取りしたような「ウォーク・オン」なんかもあったな(というか「ゴング・ショウ」収録曲はほとんどニートソングかも?)。
 そうしてサラリーマンや、そうなれなかった自分自身を皮肉るかのような歌が多かった時代を経て、コロムビア移籍後は「どうしちゃったの?」というくらい甘~いラブソングが大半を占めるようになる。「SWEET BABY」みたいな詞はもう書けないかも。「100人のガールフレンド」の♪けどいちばんたいせつなことは ぼくには女の子が必要だってこと♪ なんつー詞にのけぞったのも今は昔。
 3人になって以降は、「今まで生きてきたおれ」と、「これからも生きていくおれ」の歌だと思う。そういうのを臭くならず、暑苦しくもならず、それでいて熱く説得力を持って書けるのは、そして歌えるのはやっぱり直枝氏だけだなあと再確認。音と同様に言葉もシンプルに骨太になったと思いませんか? 
 今回こういう特集を読んでみて、改めて最初からカーネーションのアルバムを聴いてみようと思った。正直このところ、カーネーションの音楽は私にとってあまりにも当たり前のものになりすぎて、そう何回も繰り返し聴くという感じじゃなくなってたんだけど、やっぱり私にはカーネーションが必要だってこと♪に気づいたよ。ことに直枝氏の歌詞については私としてもいろいろ書きたいことがあるので、また改めて熱く語ろうと思う。
ロック画報 (24)

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